14年補正予算で支出削減へ GDP成長率など指標悪化で

14年補正予算で支出削減へ GDP成長率など指標悪化で
  インドネシア政府はマクロ経済指標が当初予想より悪化しているため、財政赤字の拡大を防ぐため、2014年補正予算で支出削減の検討に入った。
 昨年の14年予算策定時には国内総生産(GDP)成長率を6%、為替レートを1ドル=1万500ルピアに設定していた。ところが、地元メディアによると国家予算委員会は2月、14年のマクロ経済指標を修正。GDP成長率は5.8~6.0%、為替レートは1ドル=1万1500~1万2000ルピアに下げた。石油生産も日産87万バレルから80万~83万バレルに下方修正した。
 経済成長率や為替レートの引き下げで税収が減り、燃料補助金も拡大する見込みとなった。この埋め合わせのため、財務副大臣は「リスクとなる新たな借金はせず、支出を削減する」方針を示している。ただ、この削減項目は明らかにしていない。これにより、当初目標だった財政赤字の対GDP比1.69%は達成できないが、上限の2.5%内には収まる見込みだ。