インドネシア 鉱物輸出規制で貿易や財政に打撃 世銀
世界銀行は3月18日、インドネシアが1月から施行している鉱物輸出規制について、貿易や政府の歳入に打撃を与えるほか、すでに冷え込んでいる同国に対する投資家心理を一段と悪化させる可能性があると警告した。世銀によると、規制により輸出収入が減少する一方、精錬設備を建設するための資本財輸入は増加し、その結果、2014~17年の間に同国の貿易に125億㌦のマイナスの影響が出るとネットで指摘した。ロイター通信が報じた。
さらに、提案されているウェダベイのニッケル採掘・精錬プロジェクトが2017年までに開始されなければ、マイナスの影響は17年以降も続くと指摘している。このため、世銀のエコノミスト、ジム・ブルンビー氏は「どうみても、(鉱物の輸出規制措置により)長期的に利益が確保できるかは不透明だ」と語っている。