進まぬ補修工事 洪水で68%の道路が破損 バンテン州

進まぬ補修工事 洪水で68%の道路が破損 バンテン州
 インドネシアバンテン州南タンゲラン市はこのほど、大雨や洪水の影響で市内の道路の68%にあたる約800㌔が破損していることを明らかにした。ただ、そんな状況にもかかわらず補修は進んでおらず、地元では同州のアトゥット知事や同市長ら一族が汚職疑惑の渦中にあることが、補修工事に影響を与えているとの見方も出ている。
 同州セランにあるスルタン・アグン・ティルタヤサ大学のダニル・アンサ経済学部教授は「インフラ開発予算が近年低く抑えられていることも原因の一つ」と指摘。そのうえで、「今年、道路整備に充てられた予算は3000億ルピアにすぎない。補修や建設工事には約1兆ルピアが必要」としている。