ジョコウィ氏に「知事の任期を全うすべき」の声も
ジャカルタ特別州でいま、先に大統領候補宣言をしたジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)知事に対し、市民、学生団体らが州の問題を未解決のまま、任期中に大統領に乗り換えようとしているとして留任を求める声が上がっている。これに対して、同知事は渋滞や洪水問題は、大統領になって対応する方が解決が容易だと反論している。
世論調査で圧倒的人気を誇るジョコウィ氏だが、知事就任1年半余りでの大統領候補宣言は、同氏にとって一番の弱み。だが、同氏は知事の権限範囲内で取り組めることには限界があると言明。そのうえで①渋滞問題には州の範囲を超えて、複数の州にまたがる首都圏単位で解決しないといけない②洪水問題についても、ジャカルタの水の9割はボゴールから流れてくる。治水事業にあたっては主要13河川の管理は中央政府が握るため、州政府の判断だけで改修を進めることができない③渋滞解消策としての公共交通機関の整備については、中央政府トップの方がより抜本的な政策が打てる-などと主張している。