地域に根付くイ留学生支援組織PPI京都・滋賀支部
外国人留学生にとって、物心両面で何よりも心強いのが留学先にある自国の支援組織だ。そんな組織の一つ、インドネシア留学生協会(PPI)京都・滋賀支部。同支部は、京都大学農学部などの留学生が中心となり、1999年設立された。それ以来15年、京都大、立命館大、同志社大などへ通う、京都・滋賀に住むインドネシア人留学生同士のつながりを強化し、助け合う組織として、この地に見事に根付いている。
同支部の機能は幅広い。新留学生にはアパート探しや電化製品の購入などでアドバイスしたり、時には同行もする。これによって、来日間もない新留学生の異郷での食および、日々の暮らしへの不安が解消されるという。4月には新入生の歓迎パーティーを開催し、市内の大学や日本語学校に通うインドネシア人留学生が大勢集まる。そこで先輩だけでなく、同年代の友人がつくれて安心感を覚えるというわけだ。このほか、京都に留学予定のインドネシア人留学生向けにホームページも開設している。
PPIが力を入れるイベントの一つが、2年に1度開くインドネシア文化を紹介する「インドネシアの夕べ」だ。2013年8月に京都市内の国際交流会館で開催し、関西地域に住むインドネシア人や日本人が数多く詰めかけた。ミナンカバウ(西スマトラ)舞踊や伝統楽器アンクルンの演奏を披露した。このイベントの収益金はパプア州内の辺境地の児童図書館資金に使われたという。
PPIの詳報はホームページ https://www.ppi-kyoto.org/