4月からベトナムの通関システム日本式に 半日に短縮
ベトナムで日本の技術を取り入れた新通関システムが4月から稼働する。海外で日本の通関システムが稼働するのは初めて。これにより従来、最大で5日かかった輸出入の手続きが半日程度に短縮され、米インテルや韓国サムスン電子、ノキアなど2万社が利用する見通し。東南アジア諸国連合(ASEAN)は2015年をメドに通関システムを共通化する方針で、日本式が標準となるチャンスだ。日本経済新聞が報じた。
「VNACCS」と呼ばれるこの新システムは11年に日本・ベトナム両政府が導入で合意した。日本は総額約31億円の政府開発援助(ODA)を供与した。財務省や国際協力機構(JICA)が技術協力し、NTTデータが開発を進めた。ベトナムは4月から全国173カ所の税関でこの新システムを導入する。