アジアで求人増が見込めるのはベトナム,インドネシア
人材採用のエン・ジャパン(東京都新宿区)は3月27日、転職コンサルタント237人を対象に行った「アジアを対象とした求人」のアンケート調査結果を発表した。これによると、アジアで求人数の増加が見込めるのはベトナム、インドネシアだった。市場の成長によるビジネスチャンスの拡大に加え、物価・人件費の安さ、治安の良さがその要因で、東南アジアの中でもとくにネクストチャイナとして期待を集めている。一方、今後、求人数の減少が予想されるのは中国、韓国だった。物価、人件費の上昇や日中・日韓関係の悪化などの政治リスクが大きく影響すると考えられるためだ。
第1位はベトナム(56%)、2位はインドネシア(50%)、3位はタイおよびシンガポール(38%)だった。求人数が増加すると見込まれるトップはいずれの国も製造業で、ベトナム・インドネシアの職種は技術系(機械・メカトロ・自動車)が多く、タイは経営・経営企画・事業企画系が増える見込みだ。ベトナム、インドネシアへは生産部門の進出を考えている企業が多く、タイへはヘッドクオーターとしての役割を担う部門の進出を考えている企業が多い-という結果だった。