三菱自動車 米フォードからフィリピン工場を取得
三菱自動車は3月31日、フィリピンにおける生産・販売会社、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)が、米フォード・モーターの保有する工場跡地(ラグーナ州ラグーナ市)を取得し、現本社・工場(リサール州カインタ市)から移転のうえ、2015年1月から順次、生産を開始すると発表した。取得額は非公表。
MMPCが現在保有する年産3万台の工場は、立地が住宅街に近く拡張が困難で、他への用地確保にあたっていた。移転後は生産能力をまず年産5万台に引き上げ、将来的に10万台に増強する計画。これにより、強化している東南アジアでの生産規模を拡大し、現地の自動車需要を取り込む。同工場ではセダン「ランサーEX」(日本名ギャラン・フォルティス)、多目的戦略車「アドベンチャー」、商用車「L300」を生産する。既存工場は売却する予定。