貧困加速が懸念されるイで人口増加を憂慮する声

貧困加速が懸念されるイで人口増加を憂慮する声
 インドネシアでは「19歳以下の早婚が45%」「10代で出産する女性の多くが貧困層出身」。こんなショッキングな実態を踏まえ、「家族生活に基づく結婚・出産を!」といった警鐘や啓蒙活動が、ほとんど耳を傾けられることなく放置され、人口の増加が貧困層の拡大につながると憂慮する声が広がっている。
 同国の中央統計局によると、2010年の人口は約2億3800万人で、35年には3億500万人に達する見通しだ。貧困層に属する10代に出産が多く、食料の確保や教育の普及が難しくなるなどの悪影響が指摘される。同国保健省のデータによると、インドネシアでは結婚時の男女の年齢が19歳以下というケースが全体の45%を占めるなど早婚が目立つ。また、10代で出産する女性の多くが地方の貧困層出身者ということもあり、専門家は家族計画の重要性を認識していない結果だと指摘。啓蒙活動の強化などの対策が必要だと主張している。