日本初の「ハラルファンド」誕生 地銀など50億円出資

日本初の「ハラルファンド」誕生 地銀など50億円出資
 イスラムの戒律に沿って投資する「ハラルファンド」が日本で初めて誕生した。ベンチャー投資会社のインスパイア(東京都港区)とマレーシア政府系投資機関が組成し、中小企業基盤整備機構や広島銀行などが総額約50億円を出資。海外輸出を目指す日本の食品企業などに投資し、製品のハラル認証取得をはじめイスラム圏での事業に不可欠なノウハウも提供する。
 マレーシア政府系プルモダラン・ナショナル(PNB)のほか大分銀行、北都銀行、荘内銀行なども4月に出資した。年内に総額60億円に増やす。投資先はイスラム法(シャーリア)に合う製品やサービスを手掛ける企業に絞る。投資先に対して製造過程で豚肉やアルコールが混入しないことを保証するハラル認証の取得のほか、イスラム圏での顧客の開拓も支援する。日本経済新聞が報じた。