観光立国実現に向けインドネシアなど3国もビザ免除へ

観光立国実現に向けインドネシアなど3国もビザ免除へ

 日本政府がインドネシア、フィリピン、ベトナム3国から日本入国の際の査証(ビザ)を免除する方向で検討していることが分かった。グローバルニュース・アジアなどが伝えた。6月に改訂する「観光立国実現に向けた行動計画」に盛り込む方針。2020年までの年間訪日外国人旅行者2000万人の目標に向け、東南アジアからの旅行者増を図る。

 13年の東南アジアからの旅行者は前年比48%増の約115万人に達した。タイが1位で同74%増の18万9280人となり、13年7月にビザを免除した効果が如実に表れた。同様にビザが免除されたマレーシアも同35.6%増の17万6521人だった。

 インドネシアの13年の訪日観光客は同34.8%増の13万6797人で、東南アジア4位にとどまっている。だが、2億4000万人と東南アジア最大の人口を擁する国だけに、ビザを免除した場合の伸びしろが最も大きいとみられている。3月には、日本政府観光局(JNTO)がジャカルタ事務所を開設して観光PR体制を強化したのも、潜在的に同国からの訪日客の大幅な増加が見込めるとの判断からだ。ビザ免除の開始時期などは今後各省庁で話し合って決める。