電気料金引き上げ幅を再検討 ヒダヤット工業相

電気料金引き上げ幅を再検討 ヒダヤット工業相

 インドネシアのヒダヤット工業相は4月21日、5月から段階的に実施される電気料金引き上げが、国内産業界の成長に大きな影響を与えるとして、引き上げ幅に関して再検討すると語った。今年の経済成長率目標6.4%を下方修正する必要も出ている。地元メディアが報じた。

 同国内では電力使用量が多い鉄鋼、石油化学、セメント、繊維業界などが大きな影響を受ける。産業界では、とりわけ大口需要家の値上げ幅である6カ月間で64%の引き上げに対しては、耐えられる財務体力を持ち合わせていないと抗議の声が高まり、3年間で徐々に引き上げるよう要望している。こうした状況を受け、同相は電気料金引き上げが財政混乱を招き、産業界に過度な解雇が起こることを懸念している。