タレント出身、実力者の親族議員の誕生目立つ

タレント出身、実力者の親族議員の誕生目立つ

 インドネシア総選挙委員会(KPU)の集計結果で確定した今回の総選挙で、当選した国会議員にタレント出身者や実力者の親族が数多くみられることで物議を醸(かも)している。元プロテニスプレーヤーで、2008人にクルム伊達公子さんともダブルスを組んだこともあるヤック・バスキ氏(43)、数々のヒット曲を持つ歌手で女優のテシー・ラトゥナサリ氏(40)、1980年代にロックで一世を風靡したイカン・ファウジ氏(54)など枚挙にいとまがないほど。

 また、政界の二世として、グリンドラ党のブラボウォ氏の弟、ハシム・グリンドラ党顧問副会長の長女ラハユ氏(28)と長男のアルヨ氏(31)がそろって当選している。民主党にはユドヨノ大統領の一族「クルアルガ・チケアス」の議員候補が15人もいた。闘争民主党のメガワティ党首の長女プアン氏(40)も再選された。ナスデムのスルヤ党首の長男プラナンダ・パロ氏(25)、憲法裁贈賄事件で起訴されたバンテン州のアトゥット前知事(ゴルカル党)の長男アンディカ・ハズルミ氏(28)も当選している。地元メディアなどが報じた。