東南アジアのLCC根付くもパイロット争奪戦必至

東南アジアのLCC根付くもパイロット争奪戦必至

 東南アジアで格安航空会社(LCC)が“生活の足”として根付き始めているが、LCCが空の主役である続けるためには、拡大や増便に見合うパイロットの確保が先決だ。

 国際民間航空機関(ICAO)の予測によると、アジア太平洋地域では2030年時点で航空需要を賄うのに年間1万4000人のパイロットが必要。しかし、実際養成できるのは5000人弱どまり。その結果、パイロットの争奪戦が繰り広げられることになる。そうなれば、東南アジアのLCC航空各社が打ち出している拡大路線も計画修正を迫られる恐れがある。

    安全性も問われる。訓練不足のパイロットをどれだけ揃えても対応できないのだ。13年4月、インドネシアのライオン航空のボーイング機がバリ島そばの海上に不時着したのがいい例だ。