農水産業の輸出拡大へ、輸出入銀行・三菱UFJがセミナー
2012年10月に業務提携を結び協力関係を深めている国営インドネシア輸出入銀行と三菱東京UFJ銀行は2月27日、北スマトラ州メダンで、初めて国内農水産業の輸出拡大を目指すセミナーを共催した。地元業者ら約50人が出席した。
インドネシア商業省、国際協力機構(JICA)などの協力の下、日本へ輸出する地場業者の取り組みや、輸出に向けた融資支援について説明した。今後、別の都市でもセミナーを開催していく方針。
日本は外食産業が拡大傾向にあり、農水産品の需要が高まっている。そうした中、日本の食料自給率は先進国最低水準で、農地法の規制で大規模な土地が少ないとの現状を説明。したがって、日本農業が拡大する可能性が小さく、インドネシアが日本向けに輸出する余地の大きさを指摘した。ただ、日本への輸出は安価志向の強さと高い品質基準が壁になること、原産地証明制度などについて、輸出に際し直面するであろう課題や克服策の一端について説明が加えられた。