2017年までに外国為替取引を3倍に 中銀総裁
インドネシア中央銀行のアグス・マルトワルドヨ総裁は5月26日、外国為替市場委員会(FEMC)で外国為替取引量を、現在の1日平均50億㌦から2017年に3倍増の150億㌦まで引き上げると語った。ジャカルタポストが報じた。
ちなみにシンガポールの外国為替取引量は1日平均で約2300億㌦だ。したがって、インドネシアの国内為替市場取引はそのわずか1~2%にすぎない。マレーシアでも現状110億㌦だ。
4月発足のFEMCは中銀や金融庁、国内大手銀行から代表者が出席し、金融財政戦略を討議する場になっている。中銀総裁はFEMCの会議で対外債務がある企業について、為替ヘッジ取引の利用を促した。先進国より変動しやすいルピアは為替リスクも高いからだ。現在海外から融資を受けている国内企業のうち、為替ヘッジ取引をしているのは25%という。