インド新首相に中国,欧米,日本など主要国が接近

インド新首相に中国,欧米,日本など主要国が接近

 中国、欧米、日本を含め主要国が、インドのモディ新首相との新たな外交関係構築に向け積極的な動きをみせている。経済改革に前向きな半面、外交・安全保障で強硬な姿勢をのぞかせるモディ氏に警戒感を交えながら、新たな関係構築が重要との判断からだ。

 中国は国境問題の解決とインド洋進出へのけん制、貿易不均衡の是正のため6月8日に王毅外相を訪印させている。欧米はそれぞれモディ氏への査証発給停止を取り消し。欧州連合(EU)とのFTA交渉の妥結、インド外交官の逮捕による対立の解消に向け、それぞれキャメロン英首相が訪英、オバマ大統領が訪米を要請している。

    日本は原子力協定締結に向けた協議や、新幹線を含むインフラ整備に向けた具体的な協力案件を詰めたい考えだ。7月初旬にモディ氏が来日し、安倍首相と会談する予定だ。モディ新政権の経済立て直しに向けた主要国との新たな関係づくりへ、その手腕が問われる。