日本で研修経験ある「ジフィリア」が日本語に込める友好の絆
日本語を挿入したヒット曲「アイシテル」で知られるインドネシアのロックバンド「ジフィリア」のメンバー4人が、日本のアニメーションや音楽ライブ作品を上映するイベント「ジャパン・アニメ・Jポップ・ウィーク(じんぱくと)」の記者会見に、日本の女性4人組のロック・ポップバンド「SCANDAL(スキャンダル)」とともに参加した。
ボーカル、ギターを担当するズルさん(32)は2003年から08年まで約5年半、日本で働いた経験があり、ギターは研修先の群馬県太田市で日本人から学んだという。様々な工場を転々としたが、名古屋にいたとき同地で公演したインドネシアの人気ロックバンドにスカウトされ、帰国後に当時日本で大ヒットした曲、日本のラップ歌手SoulJa(ソルジャ)と青山テルマのデュエット「ここにいるよ」のカバーをレコーディング。遠距離恋愛の切なさを「アイシテル」と日本語に込めた。それが2010年にはインドネシア各地で歌われるほどの大ヒットになり、「アイシテル2」「アイシテル3」と3部作を制作。さらにセカンドアルバムには「アイノアカシ(愛の証)」と日本語の歌詞の比重を増やした曲も収録。日本とは、いわば切っても切れない関係になった。
もっと日本関連のイベントに出演し、日本とインドネシアの懸け橋として活動できたら-と語るジフィリアの、7月に東京で予定されている観光イベントへの参加、5年ぶりの再訪が楽しみだ。