ルピア4カ月半ぶり安値 1㌦=1万2100ルピア超
インドネシア中央銀行発表の対米ドルの銀行間取引参照レートJISDORは6月27日、1㌦=1万2103ルピアと2月12日以来4カ月半ぶりの安値を記録した。ラマダン(断食月)に伴う輸入増加や大統領選までの投資手控え、原油価格の高騰による輸入費用増加が重なり、当面ルピア安が続くとみられる。
中銀のミルザ副総裁は、ルピア安が貿易収支の改善の好材料と判断、「ルピアを一時的に“過小評価”させる政策を取っている」と語り、ルピア安に誘導し輸入減、輸出増の流れをつくることで、貿易収支の赤字額を抑えたい意向だ。