日豪が防衛装備品で協定 中国にらみ安保分野で連携
安倍晋三首相は7月8日、オーストラリアのアボット首相と会談し、安全保障分野での協力を一段と強化することで合意した。防衛装備品・技術移転協定に署名。日米豪の共同訓練も実施する。活発かつ強引に海洋進出を推進する中国をけん制するため、法の支配や民主主義など価値観を共有する国との連携を深める。このほか、安倍首相は集団的自衛権の行使容認にも理解を求め、アボット首相は歓迎の意を示した。
今回の日豪共同声明の骨子は①両首脳は「特別な関係」を前進させるため毎年交互に会合②日豪経済連携協定(EPA)の早期発効を確認③環太平洋経済連携協定(TPP)の早期締結を確認④豪は集団的自衛権の行使を含む日本の安全保障枠組みの再構築を支持⑤自衛隊と豪軍の連携を円滑にする協定策定に向け交渉開始⑥力による東シナ海、南シナ海の現状変更の一方的な試みに反対-など。