LINE 東証に上場申請、時価総額1兆円
無料対話アプリのLINE(東京都渋谷区)が東京証券取引所に上場を申請した。秋にも上場承認を受け、早ければ11月にも上場する見通しだ。時価総額は1兆円を超えるとみられ、上場で得た資金で海外展開やアプリ開発を進める。
LINEは2000年、「ハンゲームジャパン」の名称で発足。転機になったのは、11年に提供を始めたスマートフォン向けアプリの「LINE」だ。利用者間の無料通話や感情表現用イラスト「スタンプ」機能が人気となり、13年に現社名に変更した。
この間、利用者数は急速な勢いで伸び続け、13年7月に2億人を突破。その後、4カ月ごとに1億人ずつ増えており、14年7月中にも5億人に手が届くとみられている。市場の変化にも目を見張るものがある。日本は5200万人で伸びが鈍化。代わって2000万人を超えるタイやインドネシアのほか、スペイン、インド、台湾、中南米など海外が好調だ。いまや海外での利用が9割を占める。