ユニチャームがカラワンの紙おむつ工場を拡張
ユニチャーム・インドネシア社は3月21日、西ジャワ州カラワンのカラワン工業団地(KIIC)のベビー用紙おむつ工場で、拡張工事の起工式を行った。同社は現在、インドネシアのベビー用紙おむつ市場の60%のシェアを獲得しているが、P&Gや花王など競合他社が国内生産体制を構築する中、さらに体制強化を推進、トップの座を確固たるものにするためだ。
同工場は2010年に稼働し、12年5月に拡張工事を終えたばかり。今回の拡張工事は1年後に完了する予定。カラワン工場はジャワ島西部とスマトラ地域向け、年内に稼働する予定の東ジャワ州ヌゴロ工業団地の工場は東部インドネシア向けと工場の供給先を地域別に分け、安定的な体制の確立を目指す。
徹底した訪問調査などで利用者のニーズを把握し、一枚入りで約2000ルピアと価格を抑えた商品を供給、同国での紙おむつ普及率を上げてきた。同社の売上高は、紙おむつの伸びに牽引される形で、7年連続で前年比3割以上の増を達成、7年で6倍以上に業容拡大している。