EPAで来日の介護福祉士の合格率39% 高い日本語の壁

EPAで来日の介護福祉士の合格率39% 高い日本語の壁
 厚生労働省は3月28日、2012年度の介護福祉士国家試験で、経済連携協定(EPA)で来日したインドネシアとフィリピン人の候補者の合格率が39.8%だったと発表した。外国人候補者は322人が受験し、128人が合格、合格率は前年度比1.9ポイントの微増だった。初めてインドネシア人の候補者が受験した11年度に比べて受験者が増え、合格者は3倍超となった。
 合格者の内訳は、平成20年度に来日し、昨年不合格となったインドネシア人10人と、平成21年度に来日したインドネシア人76人、フィリピン人42人。平成21年度から受け入れが始まったフィリピン人は今回が初の受験だった。
 ただ、日本人も含めた全体の合格率(64.4%)とはまだ大きな開きがある。合格率が伸び悩むのは外国人にとって、日本語の習得が難しいためだ。日本語を教える国の支援体制の拡充、整備が求められる。