インドネシアでパーム油加工産業拡大 派生品開発進む
インドネシアのパーム油加工産業が拡大している。同国産業省によると、パーム油加工施設への設備投資額は2012年から14年初めまでに27億㌦(約2934億円)に達した。この結果、食用パーム油の生産能力は、12年から14年初めまでに73%増加して4500万㌧となり、パーム油を原料とするバイオ燃料は同じく53%増の567万㌧に拡大している。
同国は世界最大のパーム油の生産国であり、付加価値の高いパーム油加工製品の輸出促進のため、同国政府が輸出関税を引き下げ、加工製品の生産能力増強を後押ししていることなどが、継続的な投資につながっているとみられる。ジャカルタ・ポストなどが報じた。
同国のパーム油派生品の種類は、この2年間で54種類から154種類に増加。産業省は、バイオジェット燃料や環境に配慮した樹脂材など高付加価値製品の派性品を手掛け、15年までに品目を169種類まで増やす目標を掲げている。