絶滅説のスマトラサイが生息か カリマンタンで痕跡

絶滅説のスマトラサイが生息か  カリマンタンで痕跡
 世界自然保護基金(WWF)インドネシアは3月28日、東カリマンタン州西クタイ県の森林での調査で、スマトラサイが生息している痕跡を発見したと発表した。カリマンタン島内のスマトラサイは1990年代に絶滅したとみられていた。
 WWFインドネシアは2月、県農林管理当局、地元大学などと共同で調査を実施。足跡や泥浴び、角研ぎの跡を見つけた。そこで、複数の専門家に判断を仰いだ結果、痕跡はスマトラサイのものである可能性が高いとされた。今後、生息地や頭数について詳しい調査を続ける。
 スマトラサイは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リストに登録されており、スマトラ島やマレー半島を含め、生息数は世界で数百頭とされている。