補助金付き燃料値上げ見込む 2015年国家予算可決

補助金付き燃料値上げ見込む  2015年国家予算可決

インドネシア国会は9月29日、2015年国家予算を可決した。焦点となった補助金付き燃料については、値上げを前提とした割当量を今年並みにしたうえで、国会の承認を得ずに値上げできるようにした。喫緊の課題である燃料値上げを、次期政権がスムースに実行できるよう配慮した形となった。財政を圧迫し、毎年膨らんでいる燃料や電力へのエネルギー補助金予算は、14年比1.6%減の344兆7000億ルピア。割当量は14年と同じ4600万㌔㍑とし、次期政権が抑制策を取ることを想定した。

歳出は14年比8/7%増の2039兆5000億ルピア(約18兆3000億円)と過去最高になった。歳入は14年比9.7%増の1793兆6000o億ルピア。財政赤字の対国内総生産(GDP)比は2.21%となった。マクロ経済指標で経済成長率を5.8%、1日当たりの原油産出量も90万バレルと政府案より増やしたことで、歳入も増える見込みとなった。