インドネシアの大学で日本式の人材育成開始 麻生塾
日本の総合専門学校がインドネシアの大学で日本式の人材教育に乗り出した。学校法人麻生塾(福岡市博多区)は、インドネシア・西ジャカルタの学生数約2万7000人とトップクラスの規模を誇る総合私立大学「ビナ・ヌサンタラ・ユニバーシティ(以下、ビヌス大学)と提携し、現地日系企業からのニーズが高い「オートモーティブ&ロボティクス エンジニアリング」と「プロダクトデザイン エンジニアリング」の自動車工学専門の2学科をビヌス大学に創設した。両学科合わせて12人が入学し、9月22日から授業を開始している。
授業はすべて英語で、力学の基礎から製図、ロボット工学などまで全般に学ぶことができる。また、これら専門的な 技術教育とともに、日本人が重視する「人間教育」も盛り込み、卒業後に日系企業で開発やマネジメントを担える人材育成を目指す。ビヌス大学はジャカルタ特別州に5つのキャンパスを持つ有力総合私立大学。そうしたインドネシアの大学における日本式の人材教育によって、どれくらいの”違い”が生まれるのか、第1期の卒業生が輩出される4年後が興味深い。