シーテック出展企業過去最低に アジアからは増加
家電・IT(情報技術)の見本市「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)2014」が10月7日、千葉市の幕張メッセで開幕する。6日に発表された出展者数は前年比7%減の547社・団体で、過去最低を更新した。会期は7~11日まで。入場料は一般1000円、学生500円。最終日は無料。
昨年の日立製作所に続き今年は、これまで展示の中心的な存在だったソニーが、経営不振で構造改革を進める中「選択と集中」の一環として、出展を見送ったことが象徴的で、残念ながら「シーテック」の存在感の低下を印象付けた。 ただ、海外から参加した企業の国・地域はインド、シンガポール、インドネシアなどが新たに加わり18から24に増えた。 今回の出展内容は明らかに変化が見られる。従来のデジタル家電に大きな比重を置いた構成から、幅が広がり、自動車やロボット関連の技術が目立っている。
9月のドイツ家電見本市「IFA」、来年1月に開催される米国の「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」と、世界的な見本市に挟まれた時期にあたるとはいえ、これまで参加してきた企業にとって、いま一つ出展意欲を起こさせる側面に欠けた、魅力に乏しい存在になっていることは否めない。この見本市を維持、発展させていくためには、抜本的な見直しを迫られている時期にあるといえるだろう。