インドネシアの洞窟壁画は約4万年前の最古級

インドネシアの洞窟壁画は約4万年前の最古級

オーストラリアやインドネシアの研究者らは10月9日、インドネシアのスラウェシ島南部の洞窟で発見された壁画が推定で約4万年前に描かれたことが分かったとの調査結果を発表した。人類最初の壁画は長年、先史時代のヨーロッパと考えられてきたが、この通説の再考につながりそうだ。

手の輪郭やイノシシ科の動物が描かれていたスラウェシ島の壁画は1950年代に発見されたが、描かれたのは古くても1万年前と推定されていた。今回、研究チームは絵の表面を覆う炭酸カルシウムをウラン年代測定法で調査。一部の壁画は遅くとも3万9900年前に描かれたと確認した。研究成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。時事通信などが報じた。