アジアでシンガポールが首位 不動産市場の透明度

アジアでシンガポールが首位 不動産市場の透明度

 米系不動産大手ジョーンズ・ラング・ラサールが発表した不動産市場の透明度調査によると、アジアの国・地域ではシンガポールが首位(全世界では13位)となった。2位(同14位)は香港で、日本は3位(同26位)だった。以下、4位(同27位)マレーシア、5位(同29位)台湾、6位(同35位)中国主要都市、7位(同36位)タイ、8位(同38位)フィリピン、9位(39位)インドネシア、10位(同43位)韓国。世界全体でみると、アジアの透明度は高くない。

 調査は不動産の投資実績や基礎的条件、上場企業の統治、規制と法制度、取引プロセスについて、アンケートを交えて実施。透明度の高い順に「1.00」から「5.00」まで数値化した。

日産 タイ新工場稼働「世界への輸出拠点に」

日産 タイ新工場稼働「世界への輸出拠点に」

 日産自動車は7月3日、タイで2番目となる新工場が稼働したと発表した。1㌧ピックアップトラック「NP300ナバラ」のハブ工場で、東南アジアの周辺国やオーストラリアなど世界45カ国への輸出拠点と位置付けている。

 新工場はバンコク郊外のサムトプラカーン県の第1工場に隣接し、1日から稼働。総投資額は37億タイバーツ(約115億円)で、敷地面積は58万平方㍍。生産能力は年間7万5000台で、フル稼働時には2倍の15万台となる。同工場の稼働により2000名の雇用が創出される予定。また、同国における生産能力は、第1工場と合わせ、フル稼働時点で年間37万台となる。

繊維産業に打撃 電力引き上げ,ルピア安が経営圧迫か

繊維産業に打撃 電力引き上げ,ルピア安が経営圧迫か

 インドネシアの繊維産業に、5月から実施された産業向けの電気料金引き上げや、ルピア安などによる経営圧迫の影響が出始めた。ロダ・フィファテックスは7月3日、従業員の5割以上を段階的に解雇すると発表。同日、インドネシア証券取引所(IDX)で開示した資料によると、生産量を最大15%まで引き下げるほか、最悪の場合には生産停止する可能性もあるとも表明している。

 大幅な人員削減と減産の理由について①5月から実施された大幅な電力料金の引き上げ②ルピア安の進行で、米ドル建てで調達している原材料のコストがかさんでいる③事業の見通しが不透明④国内需要が落ち込んでいる-などを挙げている。

 

東風・プジョーが四川省成都で乗用車工場新設

東風・プジョーが四川省成都で乗用車工場新設

 中国自動車大手の東風汽車と仏プジョーシトロエングループ(PSA)は7月2日、中国の四川省成都に乗用車工場を新設すると発表した。3月に資本提携で合意してから初の協業となる。年産規模は当初30万台を計画しており、2016年の稼働を目指す。PSAにとって中国最大級の工場となる。今年後半に新工場の建設を始める。第1期の投資額は数百億円規模になる見通し。

    東風とPSAは現在、湖北省武漢に3つの合弁乗用車工場を持つ。3工場合計の生産能力は現在、年間60万台だが、増産投資を進めており、15年までに75万台規模に増強する計画。これらに成都の新工場を合わせ年間100万台以上の増産体制が整う。

   新工場ではPSAの「プジョー」「シトロエン」ブランドを中心に生産する。主な生産モデルは多目的スポーツ車(SUV)やミニバンなど、中国で需要が急拡大する多人数乗りの車種を想定。所得が向上し、レジャーや旅行に車を活用するようになった世帯などの需要を取り込む。日本経済新聞が報じた。  

三菱樹脂 中国・無錫市に合弁で植物工場の販売拠点

三菱樹脂 中国・無錫市に合弁で植物工場の販売拠点

 三菱樹脂は7月3日、同社の子会社で太陽光利用型植物工場を展開する三菱樹脂アグリドリーム(東京都中央区)が、中国江蘇省無錫市に合弁で中国の販売拠点となる「無錫菱陽生態農業設施科技有限公司」を設立したと発表した。合弁相手は江蘇省を中心に展開する農業協同組合、チャイナコープの子会社の無錫市三陽生態農業発展有限公司。

 同社は」チャイナコープと共同で2011年11月、今回の合弁先に太陽光利用型植物工場の実証設備(1000平方㍍)を建設し、栽培試験と現地スーパーでの販売を通じたマーケティングを進めてきた。その結果、中国において食の安全・安心に対する意識の高まりを背景に、植物工場で栽培する無農薬野菜に対するニーズを確認し、植物工場の事業採算が見込めると判断した。

 日本で長年培ってきた植物工場の栽培ノウハウと、チャイナコープの幅広い販売ネットワークや農業関係者の信頼を有効に活用し、沿岸部から内陸部まで中国全土を対象として事業展開を図り、2017年までに合計50カ所の販売目標を掲げている。

マルチ・スズキ3割増 インドの6月新車販売

マルチ・スズキ3割増 インドの6月新車販売

 インドの自動車大手の6月の販売台数が明らかになった。最大手のマルチ・スズキの国内新車販売台数は前年同月比31.1%増の10万964台だった。ホンダ・カーズインディア(HCIL)は同75.5%増の1万6316台と伸びが目立った。  

   日系では、トヨタ・キルロスカモーター(TKM)が同9.1%増の1万2010台、日産モーターインディアは同47.9%増の4362台で、3月に発売した「ダットサン」の小型ハッチバック「GO(ゴー)」が4分の1を占めた。

 一方、タタ・モーターズと米系ゼネラル・モーターズ(GM)インディアの2社は、2ケタの落ち込みとなった。タタは同33.0%減の7911台、GMインディアは同21.3%減の5172台だった。NNAが報じた。

エーザイ 中国で初の「チョコラBB」製品発売

エーザイ 中国で初の「チョコラBB」製品発売

 エーザイは7月2日、中国で同社初のドリンク剤「チョコラBBローヤルドリンク」を発売したと発表した。日本で販売してきたチョコラBBの成分にビタミン6、ニコチン酸アミド、ローヤルゼリー、タウリン、コラーゲン、L-カルニチンなどを配合、新たに開発した。飲みやすいパイナップル味で、1瓶あたり約9kcalの低カロリーを実現。価格は3本包装で100元(約1630円)。

 

6月は2ケタ増に ホンダ・日産の中国新車販売

6月は2ケタ増に ホンダ・日産の中国新車販売

 ホンダと日産自動車の6月の中国での新車販売台数がいずれも2ケタの伸びとなった。ホンダは前年同月比15.8%増の7万739台、日産は同11.1%増の約11万2600台となった。ホンダは5月末に発売した小型車「フィット」の新型車が好調だった。日産も3月発売の多目的スポーツ車(SUV)の新型車などが牽引した。日本経済新聞が報じた。

ホンダ インドネシアで富裕層向け高級スクーター

ホンダ インドネシアで富裕層向け高級スクーター

 ホンダの二輪会社アストラ・ホンダ・モーター(AHM)は7月1日、ジャカルタで富裕層向けに高級スクーター「PCX」(排気量153cc)のフルモデルチェンジを発表した。

   新モデルはスタイリッシュで高級感あふれる車体にした。全ライトをLED(発光ダイオード)としたほか、安全面を考慮してアラーム付きのバックライトシステムを搭載。燃料タンクの容量は旧モデルの5.9㍑から36%増の8.0㍑に拡大し、走行距離を伸ばした。色は赤、黒、白の3色。

   すでにPCXを所有し、ジャカルタのフェア会場で予約した場合に限り、旧モデルと同じ3790万ルピア(約32万円)で販売する。9月に販売価格を決定する。NNAが報じた。

三菱日立パワー 中国でPM2.5除去装置で合弁会社

三菱日立パワー 中国でPM2.5除去装置で合弁会社

 三菱日立パワーシステムズは7月1日、石炭火力発電所から排出されるPM2.5などの煤塵除去向け装置を設計・販売する合弁会社を中国で設立すると発表した。中国の環境装置メーカーとの折半出資で、資本金は666万㌦(約6億8000万円)。今秋から営業を始め、3年後に200億円の売り上げを目指す。