東京都「晴海フラッグ」に水素ステーション開設 全国初

東京都は3月27日、中央区の東京オリンピック・パラリンピックの選手村跡地につくられたマンション群「晴海フラッグ」にエリアに水素ステーションを開設した。脱炭素化に向けて水素エネルギーを活用したまちづくりを進める一環。3月29日から運用を開始する。
同ステーションでは水素を燃料として走る都営バスやBRTのほか、地下に整備されたパイプを通してエリア一帯に供給する機能が備えられている。この水素はエリア内に設置された燃料電池の発電に使われ、マンションの共用部の照明などの電気として利用される。パイプを通した本格的な水素の供給は全国でも初めて。

大阪市 小林製薬に「紅麹サプリ」回収命令 健康被害で

大阪市は3月27日、小林製薬(本社:大阪市中央区)の「紅麹」成分が入ったサプリメントによる健康被害が確認された問題で、同社に回収命令を出したと発表した。命令回収の対象製品は「紅麹コレステヘルプ」3種類と「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GFOLD」。
厚生労働省は26日、2人目の死亡事例が報告されたとして、食品衛生法に基づく製品の廃棄命令などの措置を取るよう市に通知を出していた。

東京都 2月も4,450人転入超過 都への移動14カ月連続

総務省のまとめによる2月の住民基本台帳人口移動報告によると、東京都は他の道府県からの転入者が、転出者を4,450人上回った。2023年1月以来、14カ月連続で転入超過となっている。2月の東京への転入者は前年同月比0.5%増の3万1,029人、転出者は同1.4%減の2万6,579人だった。
新型コロナウイルス禍の最中には、感染対策として”密”を避けるべく異例の転出増となった東京。だが、コロナ禍が落ち着いて以降、東京圏をはじめとする都市部に人口が集まる傾向がまた戻っている。ちなみに、2月は首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)でみても6,532人に転入超過だった。

東京都の新型コロナPCR検査補助金の不正請求額393億円

東京都は3月26日、新型コロナウイルスのPCR検査補助金の不正請求額が、最終的に393億円に上り、このうち102億円が交付されていたことが分かったと公表した。不正申請は検査を行った588事業者のうち21事業者で、都は検査数の水増しなどがあったとして、公布の取り消しや返還命令などの措置を行った。

23年HIV感染者7年ぶり増加 検査数4年ぶり10万件超に

厚生労働省のエイズ動向委員会は3月26日、2023年にエイズウイルス(HIV)感染が判明した人は前年比37人増の669人(速報値)で、7年ぶりに増加に転じたと発表した。
検査件数は前年比3万3033件増の10万6,137件。新型コロナウイルス禍により検査控えで流行前の半分程度まで現象していたが、4年ぶりに10万件を超えた。
新規エイズ患者数は前年比39人増の291人(速報値)。HIV感染者とエイズ患者は合わせて960人。このうち男性が全体の9割を超えている。感染経路別では同性間の性的接触663人、異性間の性的接触133人などとなっている

ウズベキスタン 万博パビリオン テーマは「知の庭」

2025年大阪・関西万博に出展する中央アジアのウズベキスタンが3月25日、会場の大阪・夢洲で同国政府や博覧会協会の関係者らが出席し、パビリオンの起工式を行った。パビリオンのテーマは「知の庭」。延床面積はおよど1,200㎡の3階建てで、3階建部分は高さ6mから8mの丸太およそ300本を立ち並べ、人々が集い知識を共有して、未来社会をつくるという考えを示している。
パビリオン内部は教育者、先端技術、そして「自然環境への取り組みを紹介する3つのスペース
に分かれている。パビリオンは近く本格ケ的な工事が始まり、年内には主な建設工事を終え、2024年3月中にも内装を含め工事を完成させるよ問い。

23年いじめが原因の事件292件 過去10年で最多 警察庁

警察庁によると、2023年に全国の警察が取り扱った学校などでのいじめが原因となった事件は、前年比116件増の292件に上り、過去10年で最も多くなった。また、検挙されたり補導されたりした人も181人増えて404人あった。内訳は中学生が189人と最も多く、小学生が125人、高校生が90人となった。
罪種別では「暴行」が最も多く102件、次いで「傷害」が60件、わいせつな画像を撮ったり、送らせたりするなどのケースが46件、「不同意わいせつ」11件だった。

尊富士が110年ぶり新入幕Vの快挙! 三賞も総なめの記録

大相撲春場所で新入幕の前頭17枚目、尊富士(たけるふじ、24歳、伊勢ヶ濱部屋)が3月24日、110年ぶりの”新入幕V”の快挙を達成した。成績は13勝2敗。また、殊勲・敢闘・技能の三賞を総なめにした。
このほか、春場所で尊富士と優勝争いした大の里も健闘、11勝4敗の好成績を収め、敢闘賞・技能賞を獲得した。

京都 オーバーツーリズムで市民の8割以上が「迷惑」

京都市が18歳以上の市民を対象に昨年10月末から11月末にかけて実施したアンケート調査によると、旅行者が集中することで地元住民の暮らしに影響が出る「オーバーツーリズム」により、およそ2,500件の回答者の8割以上が「迷惑」と答えたことが分かった。
観光地やその周辺などが混雑して迷惑したか尋ねたところ、「とても当てはまる」「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」と回答した人が合わせて86%に上った。具体的には、「路線バスや地下鉄などの公共交通機関の混雑」がおよそ82%、「ごみのポイ捨てなど観光マナー違反」がおよそ69%と突出していた。
一方、「観光」が京都市の発展に重要な役割を果たしているとの答えも合わせて73%に上った。

豪州の万博パビリオンのテーマは「Chasing the Sun」

2025年大阪・関西万博に出展するオーストラリアは3月22日、パビリオンの概要を発表した。パビリオンのテーマは「Chasing the Sunー太陽の大地へ」。パビリオンは数百の種類があるとされるユーカリの木と花をイメージしたデザインで、同国の多様性と活気を表現している。また、持続可能性も重視し、パビリオンの一部には東京オリンピックの際に使われた建築資材を再利用する計画。
すでに起工式が行われ、今年10月には主な建物の工事を終え、2025年3月中には内装も含めて完成する予定。