11月訪日外客244万人 1~11月累計で2,000万人突破

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、11月の訪日外客数は2019年同月とほぼ同数の244万800人となり、6カ月連続で200万人を超えた。この結果、1〜11月累計で2,233万2,000人と2,000万人を突破した。地域別にみると、23市場のうち13市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、イタリア、スペイン)で、11月として過去最高を記録した。
国際定期便は、2023年冬ダイヤ時点でコロナ禍前の約8割まで運航便数が回復し、その後もアジアを中心に増便・復便が続いている。

23年春卒業の大卒就職率75.9%で44万人 2年連続上昇

文部科学省の学校基本調査(確定値)によると、2023年3月に大学を卒業した学生のうち、就職した人の割合は75.9%(44万8,073人)と2022年より1.4ポイント高まり、2年連続で上昇したことが分かった。就職者の主な内訳は正規雇用が8,964人増の42万7,219人、1年以上の有期雇用は253人減の1万5,896人だった。
高校などを卒業した人の大学進学率(浪人生含む)は57.7%。短大や専門学校などを含めた高等教育機関への進学率は84%で、いずれも過去最高を更新した。

WHO コロナワクチンの国際枠組み 23年末に終了

世界保健機関(WHO)は12月20日、新型コロナウイルスワクチンの国際的共同購入・分配の枠組み、COVAX(コバックス)を2023年末に終了すると発表した。COVAXは日本など195カ国・地域が参加。これまで世界の146カ国でおよそ20億回分のワクチンを供給し、低所得国における接種率の向上に貢献した。

大阪・金剛バス 4市町村の住民の足1世紀の歴史に幕

大阪府富田林市など4市町村で地域住民の足として路線バスを担ってきた金剛バスが12月20日、約1世紀の歴史に幕を下ろした。同バスは1925年から運行を開始。2010年ごろは年間利用者が約180万人だったが、2020年以降は100万人前後へ漸減、赤字”運転”が続いていた。このため、運転手不足も加わって、事業継続は困難と判断した。
4市町村で構成する協議会などは廃止される金剛バスの15路線を統廃合した10路線で12月21日から、近鉄バスや南海バスなどに運行業務を委託。新公共交通の地域コミュニティーバスとして運行することを決定している。

貿易赤字2カ月連続 11月7,769億円 赤字幅は62.2%縮小

財務省が12月20日発表した11月の貿易統計速報によると、貿易収支は7,769億円の赤字だった。2カ月連続赤字となったが、赤字幅は前年同月比62.2%縮小した。資源高が落ち着きをみせ、輸入額が減ったことがその要因。全体の11月の輸入額は11.9%減の9兆5,965億円で、8カ月の連続の減少。輸出額は0.2%減の8兆8,195億円となり、3カ月ぶりで減少に転じた。

Jリーグ 26年シーズンから8月開幕移行決定 30年で改革

サッカー、Jリーグは12月19日、東京都内で理事会を開き、開幕時期を現行の2月から8月ごろに変更するシーズン移行案を承認した。2026〜2027年シーズンから新日程を導入する。詳細は今後詰める。選手の疲労度からパフォーマンスの低下が避けられない夏の猛暑を避け、コンディションがピークを迎えるシーズン中盤を秋〜春に合わせる。1993年のリーグ初年度から30周年の節目にシーズン移行という改革に踏み出す。

イタリアが海外パビリオン起工式第1号「理想の都市」

2025年大阪・関西万博に出展するイタリアは12月19日、大阪市・夢洲(ゆめしま)でパビリオンの起工式を開いた。イタリア館はルネサンスの象徴「理想の都市」の現代版をテーマとしており、ニシオホールディングス傘下で建設機材のレンタルを手掛ける西尾レントオールが建設を請け負う。2025年1月の完成を予定。
万博への参加を表明している約160カ国・地域のうち、会場でパビリオンの起工式を執り行うのは初めて。

政府が4年ぶりに持続的発展へ SDGsの実施指針を改定

政府は12月19日、首相官邸で持続可能な開発目標(SDGs)推進本部の会合を開き、2019年以来、4年ぶりにSDGsの実施指針を改定した。SDGsは2015年、2030年を期限とする持続可能な開発目標として17項目を挙げ、国連で採択され、各国がその達成を目指している。日本政府は2016年に実施指針をつくっており、今回が2回目の見直しとなる。今回は日本政府の国際社会への関わりや他の経済政策などとの整合性を具体的に記載し、全面的に書き変えた。

『窓ぎわのトットちゃん』ギネス認定,自叙伝2,500万分超

講談社は12月18日、黒柳徹子さんが1981年に同社から刊行した『窓ぎわのトットちゃん』が、「最も多く発行された単一著者による自叙伝」として、ギネス世界記録に認定されたと発表した。全世界の累計発行部数は2023年9月末時点で2,511万3,862部に上っている。認定は12月14日付。国内では800万部を売り上げ、20以上の言語に翻訳されている。