正倉院で10/4 「開封の儀」聖武天皇ゆかりの宝物を点検, 調査

奈良時代の聖武天皇の品やシルクロードを経て伝わったとされる約9,000点の宝物を集めた正倉院(所在地:奈良市)で10月4日、年に1度、宝庫の封を解く「開封の儀」が行われた。午前10時すぎ、勅使の松永侍従や正倉院事務所の職員ら19人が正装姿で到着。宝物が納められた部屋の扉に結ばれた麻縄をハサミで切って封を解いた。11月30日の「閉封の儀」まで宮内庁などが宝物の点検や調査を行う。なお、宝物の一部は10月28日〜11月13日に奈良国立博物館で開かれる「第75回正倉院展」で展示される。

大阪市 JR難波駅近くの歩道に放置のプランター103個撤去

大阪市は10月4日、JR難波駅近くの市道脇の2カ所の歩道に数年前から放置されている多数のプランターの撤去を始めた。撤去作業は午前9時半ごろから始まり、市の職員20人ほどがコンクリート製のプランターを4人がかりで台車の載せ、トラックの荷台に積み込んでいた。
これは所有者の分からない103個のプランターで、市は持ち主に向けて撤去するよう勧告文を張り出して撤去するよう呼び掛けていた。しかし持ち主が現れず、放置されたままだった。プランターの木々は最大で3mの高さまで成長しており近所の人によると、水やりをしている人の姿を見かけることはあったという。

ノーベル生理学・医学賞にカリコ氏ら コロナワクチン実用化で功績

スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月2日、2023年のノーベル生理学・医学賞を米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ教授(68)と同大のドリュー・ワイスマン教授(64)に授与すると発表した。両氏は新型コロナウイルスワクチンを実用化に導いたことが評価された。遺伝情報を伝える物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使うワクチンに欠かせない基盤技術を開発した。

近畿景況感1年半ぶりに悪化 製造・非製造業とも 日銀短観

日銀大阪支店が10月2日発表した近畿2府4県の9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業で前回6月調査から2ポイント下がり6となり、2022年3月以来1年半ぶりに悪化した。中国など海外経済の減速、人手不足、価格転嫁の一服などに伴い、製造業、非製造業とも悪化。先行きも悪化傾向が強く、関西経済の不透明感は増している。
業況判断指数DIは、景況感が「良い」と回答した企業の割合から、「悪い」と回答した企業の割合を差し引いたもの。

9月も統計開始以来の暑さ 3カ月連続最高更新 気象庁

気象庁は10月2日、9月の全国の平均気温が平年よりも2.66度高く、統計を開始した1898年以降で最も高かったと発表した。エルニーニョ現象のほか、偏西風が例年よりも北寄りに蛇行し、太平洋高気圧の張り出しが強かったことも影響した。これにより、暖かい空気が日本列島付近に流れ込みやすい状態が続いたことなどが重なり、各地で異常な暑さの猛暑日が頻発。7、8月に続き3カ月連続で高温の記録を更新した。
ただ、台風の発生は2個にとどまり、1983年と並んで統計開始以来最も少なかった。

タレント エージェント新会社に ジャニーズ事務所 補償と経営分離

ジャニーズ事務所は10月2日、都内で記者会見を開き①所属タレントのマネジメント業務などを手掛ける新会社を設立する②被害者補償と経営を分離し、ジャニーズ事務所は故ジャニー喜多川元社長による性加害の被害者への補償に専念する③現在のジャニーズ事務所は10月17日付で、社名を「SMILE-UP(スマイルアップ)」に変更する④補償を終え次第、現在のジャニーズ事務所は廃業するーなどを明らかにした。
新会社は1カ月以内に立ち上げ、タレントと個別に契約するエージェント会社となる。社名はファンクラブからの公募で決めるとしている。社長には東山紀之氏、副社長には井ノ原快彦氏が就く。このほか、ジャニーズと付くグループおよび関連・グループ会社はすべて変更、ジャニー氏と決別する。

24年春入社予定 10/2「リアル内定式」9割超え 前年比1.2倍

国内主要企業が10月2日、2024年春入社予定の学生らを集めて内定式を開いた。新型コロナウイルス禍およびその対策で企業における入社内定・入社式の風景は大きく変化した。しかし、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5月に5類に移行し、対面開催が本格的に再開された。就職情報会社によると、前年比1.2倍の9割超の企業が対面を選択したもようだ。新たに同じ企業で働く仲間となるメンバーとの対面=リアル開催で働く一体感を醸成する狙いもあるようだ。

競馬G1スプリンターズS ママコチャが初制覇 ナムラクレア3着

秋競馬のG1第一弾、第57回スプリンターズステークス(芝1200m、16頭出走)が10月1日、千葉県・中山競馬場で行われ、3番人気のママコチャ(川田将雅騎乗)が1分8秒0で制した。池江泰寿調教師はこのレースを連覇した。ママコチャは好位追走から直線早めに先頭に立ち、内から猛追したマッドクールを鼻差抑えた。だが、ゴール板を過ぎた時には交わされていたくらいの大接戦だった。さらに1馬身差の3着には1番人気に支持されていたナムラクレアが入った。

凱旋門賞 日本馬V成らず 唯一出走のスルーセブンシーズは4着

世界の競馬の最高峰とも称されるフランス競馬の祭典、第102回凱旋門賞(2400m、芝、G1、15頭出走)は10月1日、パリ・ロンシャン競馬場で行われた。日本馬では唯一出走したクリストフ・ルメール騎乗のスルーセブンシーズ(5歳牝馬、尾関知人厩舎)はレース道中は脚をため後方待機。最後の直線で猛追したが、先行3頭を捉えきれず4着に終わった。優勝したのは下馬評通り、フランス・ダービー馬のエース・インパクト(フランス、クリスチャン・デムーロ騎乗)で、無敗を堅持した。
天皇賞馬、ダービー馬などの参戦で注目された昨年から一転、今年は1頭のみの参戦だった。日本では経験したことのないような、どしゃぶりの雨の中、決行された昨年の苦い経験からか、競馬関係者は意外なほど今年は消極的だった。凱旋門賞には1969年の初挑戦から今回で延べ34頭の日本馬が参戦しているが、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタなど4度の2着が最高。