中東情勢の悪化を受けて、合成繊維大手各社が相次いで値上げを発表している。原油価格の高騰でエチレンなど中間材料が上昇し、合成繊維の価格にも転嫁された形。これらは衣料品、日用品、家電製品など幅広く使われており、様々な製品の価格にも波及するとみられる。
東洋紡と三菱商事の合弁会社、東洋紡エムシーは4月8日、釣り糸や安全手袋に加工される高機能なポリエチレンの糸や生地を、5月1日出荷分から5〜10%引き上げると発表した。同社は前日、空気清浄機のフィルターや自動車シートに使われるポリエステルやポリプロピレンの不織布などを20%以上値上げすると発表している。
帝人グループの帝人フロンティアも、7日から衣類やクッションなどの素材となるポリエステルの糸や綿、不織布20%以上、生地を15〜25%引き上げている。東レも4月出荷分から、上着やエアバッグに使われるナイロン、マスクやおむつに用いるポリプロピレンなどの繊維製品8種類を1キロあたり20〜110円以上値上げしている。
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化学大手で値上げの動き広がる ナフサ高
原油高によるナフサをはじめとする誘導品の値上がりに伴い、建材やインフラ用資材、工業製品を中心に、化学大手各社の値上げの動きは更に広がっている。
ユニチカは4月6日、主に半導体の製造工程で使用するポリエステルフィルムを、4月21日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は1kgあたり100円以上。原料調達や物流コストの急速な上昇を踏まえ、通常値上げ幅の2倍以上となった。
クラレも同日、イソプレノールやシトラールなど5種類の中間原料のを、4月13日出荷分から平均20%値上げすると発表した。これらは農薬や工業用の洗浄剤、香料に使われる。
カネカは4月1日、ポリスチレンを原料とする断熱材を4割値上げした。積水化学工業も5月7日出荷分から、水道管などに使われるポリスチレン管で20%以上、塩化ビニール管で12%以上の値上げを予定している。