公正取引委員会は近く、スズキの子会社、スニック(本社:静岡県磐田市)を下請法違反(買いたたきの禁止など)で再発防止を求める方針を固めた。グループの基幹企業のスニックは2024年以降、部品製造を委託していた下請け業者10社に対し、発注量が大幅に減少していたにもかかわらず、300超の部品の製造単価を据え置いたまま発注していたため。こうした単価の据え置きの違反認定の勧告は初めて。
ツルハ・ウエルシア統合完了, 世界6位に
ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)と2位のツルハホールディングス(HD)の経営統合が12月1日完了した。これにより単純合計で売上高2兆3,000億円を超える巨大グループが誕生した。この結果、世界のドラッグストア業界で6位にランキングされることになる。
イオン子会社のウエルシアHDの全株式をツルハが取得した。イオンは2026年1月までに株式公開買い付け(TOB)などでツルは株式の保有比率を50.9%まで高めて連結子会社化し傘下に抱える形を取る。
両社はそれぞれ独自に展開していたPBを統一し、2026年春にも新たなPBを投入。食品や日用品を拡充し、ドラッグストアから”ライフストア”への進化を図る。国内地盤を固め、成長市場の東南アジア開拓に挑む。
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ウナギ規制強化案 否決, 米, アジア反対
絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議の委員会が11月27日、ウズベキスタンのサマルカンドで開かれ、EU(欧州連合)の規制強化の主張を受けた、ニホンウナギを含むウナギ全種類の国際取引の規制強化案を反対多数で否決した。採択されれば取引価格が上昇、ウナギが日本の食卓から遠のく可能性があったが、今回はひとまず回避された。
143カ国が無記名で投票し、賛成35票、反対100票、棄権8票だった。採択には3分の2以上の賛成が必要だった。日本の水産庁は反対を表明し、米国に加え中国、韓国などアジア、アフリカの国々も反対した。最終決定する12月5日の本会議でも否決が維持される見通し。