紀伊國屋書店 フィリピンのFully Bookedと提携

紀伊國屋書店(本社:東京都新宿区)は10月19日、フィリピンを代表する書店チェーン、Fully Bookedと提携し、2022年11月18日からマニラで日本語書籍の販売を開始すると発表した。漫画、ファッション、イラスト、児童書、日本語テキストなど日本語書籍2万冊を取り揃えてマニラ中心部の2店舗で販売する。
同社のフィリピンへの出店は初めて。同社の海外店舗出店国は11カ国目となる。Fully Bookedはフィリピン全土で30店舗を展開している。

コマツ リチウム電池搭載20㌧電動油圧ショベル

コマツ(本社:東京都港区)は10月19日、リチウムイオンバッテリーシステム搭載の20トンクラス電動油圧ショベルを開発、ドイツのミュンヘンで開催される国際的な建設機械見本市「bauma 2022」(開催期間:10月24〜30日)に初出展すると発表した。
当該機は米国のプロテラ社のリチウムイオンバッテリーシステムを搭載している。両社は2021年1月から中型クラスの油圧ショベルの電動化に向け共同開発に着手、実証実験を進めてきた。2023年度より日本および欧州市場への導入を予定。

22年4〜9月の貿易赤字 過去最大の11兆円余に

財務省が10月20日発表した2022年度上期(4〜9月)の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は11兆74億円の赤字だった。資源高と円安が響き、赤字額は比較可能な1979年度以降の半年で最大規模となった。これまでの半期で最大だった2013年度下期の8兆7,600億円の赤字を大幅に超えた。2022年度上期の輸入額は前年同期比44.5%増の60兆5,837億円。輸出額は同19.6%増の49兆5,762億円だった。
記録的な円安はまた、記録的な貿易赤字を招き日本経済にダメージを与えている。

日立造船 中国でJICAと廃棄物資源循環Sの実証事業

日立造船(本社:大阪市住之江区)は10月18日、国際協力機構(JICA)中国事務所と中国科学技術部が実施する「2021年度日中連携事業(第2期)」で、中国側パートナーおよび協力機関とともに、北京市で廃棄物の適正処理・資源化システムの実証事業を行うことが決定したと発表した。
実証期間は2022年6月から2024年12月の予定。パートナーは北京科技大学(所在地:中国・北京市)、協力機関は首鋼環境産業有限公司(所在地:中国北京市)、西安交通大学(所在地:中国・西安市)、北京首鋼生態科学有限公司(所在地:中国・北京市)。
同実証事業は、中国の分別強化により増加する厨芥類の適正処理および資源化、ならびにバイオエタノール製造能力の増強を同時に実現する新規の廃棄物処理および資源化の導入が目的。処理量約5トン/日の実証設備を建設し、中国で発生する廃棄物に対してバイオエタノール製造システムを検証する。

LIXIL 廃プラと廃木材を融合した循環型素材開発

LIXIL(本社:東京都江東区)は10月18日、これまで再資源化が困難とされてきた複合プラスチックや海洋プラスチックをはじめ、ほぼすべての種類の廃プラスチックと、建築物の解体や補修などから生じる廃木材を融合した循環型素材「レビア」を開発したと発表した。この第1弾商品として、歩道・広場・公園・建築外構などの幅広い用途に使用可能な舗装材「レビアペイブ」を、2023年1月10日より全国(離島を除く)で販売開始する。廃材の再資源化により、従来にはなかった用途や領域をつなぐ。

NEC マレーシアの出入国管理S刷新 生体認証技術活用

NEC(本社:東京都港区、日本電気)は10月18日、マレーシア法人のNEC Corporation of Malaysia(以下、NECマレーシア)と、現地企業Lris Information Technology System Sdn Bhd(以下、IITS社)は、「国家統合出入国管理システム(NIIse)」プロジェクトにおけるマルチモーダル生体認証システムと出入国自動ゲートをマレーシア内務省に提供すると発表した。
NIIseは、マレーシア内務省が主導するプロジェクトで、マレーシア入国管理局の出入国管理業務をデジタル化するもの。

阪急阪神不 西ジャカルタ市の商業施設モール取得

阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)は10月18日、インドネシア・西ジャカルタ市の大規模商業施設「セントラルパークモール」を9月22日、取得したと発表した。同施設はジャカルタ都市圏の西部に位置し、スカルノ・ハッタ国際空港とジャカルタ中心部を結ぶ高速道路の出入り口至近という好立地にあり、広域から幅広い顧客を集められる、西ジャカルタエリアを代表する大規模商業施設として評価されている。

三井化学 シェルと廃プラ由来のエチレン売買で合意

三井化学(本社:東京都港区)は10月18日、Shell Eastern Petroleum(Pte)Limited(所在地:シンガポール、以下、シェル)と廃プラスチック(以下、廃プラ)由来のエチレン調達に関する売買基本合意書を締結したと発表した。
これを受け、三井化学グループ、プライムポリマー(所在地:東京都港区)の子会社、Peime Evolue Singapore Pte.Ltd.(所在地:シンガポール)で、廃プラ由来のケミカルリサイクル ポリエチレンのの生産に向けた取り組みを開始する。

アートネイチャー 中国四川省に「成都群光広場店」

毛髪に関する総合サービスを提供するアートネイチャー(本社:東京都渋谷区)は10月18日、中国四川省の省都・成都市の百貨店、群光広場内に16日、「アートネイチャー成都群光広場店」をオープンしたと発表した。
同店では、機能的で多彩なスタイルが人気の「ジュリア・オージェ」ブランドの既製品ウイッグをはじめ、医療用ウイッグ、サロン品質の女性向けヘアケア商品など幅広く取り揃えている。今後、男性向けの商品ラインアップも予定。

中国の自動車1〜9月販売4.4%増 新エネ車は2.1倍

中国自動車工業協会(CAAM)のまとめによると、中国の1〜9月の自動車業界の業況は、販売台数が前年同期比4.4%増の1,947万台、生産台数は同7.4%増の1,963万2,000台となった。部門別の販売台数をみると、乗用車は同14.2%増の1,698万6,000台、商用車は同34.2%減の248万4,000台、EV(電気自動車)をはじめとする非ガソリン車の新エネルギー車は、同2.1倍の456万7,000台で、販売台数全体の23.5%を占めた。
中国政府が脱炭素で中長期的に拡大目標に掲げる新エネルギー車の伸びが目立つ。9月を例にみると新エネルギー車は販売台数と生産台数が過去最高を更新した。ちなみに9月の新エネルギー車の販売台数は同93.9%増の70万8,000台に上り、販売台数の市場占有率27.1%に達した。