日本・豪州 護衛艦開発で覚書 対中念頭

オーストラリアを訪問中の小泉防衛相は4月18日、メルボルンでリチャード・マールズ副首相兼国防相と会談し、中国を念頭に防衛産業分野などで安全保障協力を深化させることで一致した。両氏は会談後、オーストラリア海軍が導入する新型艦について、海上自衛隊「もがみ型」護衛艦の改良型をベースに共同開発を推進する覚書に署名した。

G7と産出国 重要鉱物の供給網強化で一致

先進7カ国(G7)や重要鉱物の産出国などは4月17日、米ワシントンで重要鉱物の安定供給に向けた会合を開き、レアアースなどのサプライチェーン(供給網)強化が必要だとの認識で一致した。
レアアースは、世界の生産の7割を握る中国が他国への経済的威圧に利用している。算出できる国は他にもあるが、中国は低賃金や環境規制の緩さを武器に安価で供給し、世界中の企業を依存させている。
会合にはG7のほか、ブラジル、南アフリカ、インドなどの産出国が参加、片山財務相らが共同議長を務めた。日本はアジア開発銀行(ADB)と米州開発銀行(IDB)への資金拠出を表明した。拠出額はそれぞれ2,000万ドル(約32億円)。

ホルムズ海峡 英仏主導有志国艦船派遣へ

英仏主導の有志国が4月17日、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡での安全な航行の再開に向け、初となる首脳会合をパリで開いた。海峡の安全確保二向け、機雷の除去や艦船の派遣などの任務を多国籍で実施していくことで合意し、準備を加速させることを確認した。
会合は、フランスのマクロン大統領と英国のスターマー首相が共同議長を務めた。同会合にはドイツやイタリアなど約50カ国の首脳らがオンラインを含め出席した。日本からは市川恵一国家安全保障局長が参加した。高市首相はメッセージを寄せた。

首相 アジアに1.6兆円支援表明 医療品供給で

高市首相は4月15日、「アジア・ゼロ・エミッション共同体(AZEC)」関連のオンライン首脳会合で、アジア各国で生産される医療品などの重要物資の供給体制を維持するため、総額100約億ドル(約1.6兆円)の金融支援を行う方針を表明した。生産に不可欠な石油製品の調達を下支えする。
会合は首相が主催し、フィリピンのマルコス大統領、マレーシアのアンワル首相、韓国の金民錫(キム・ミンソク)首相らが参加した。

米イラン協議 合意に至らず 核開発, ホ海峡で相違

バンス米副大統領とガリバフ・イラン国会議長をそれぞれトップとする代表団の、戦闘終結を巡る協議が4月11〜12日にかけてパキスタンの首都イスラマバードで行われた。協議は20時間以上に及んだが、合意には至らなかった。主要な争点とみられたイランの核開発と、ホルムズ海峡の通航の再開を巡り、双方の思惑の溝が埋まらないまま、両国の代表団は帰国の途に就いた。

関経連 ABCプラットフォーム タイで定例会議

関西経済連合会(関経連)と東南アジアの経済団体が連携したビジネス支援組織「アジア・ビジネス創出(ABC)プラットフォーム」の全体会議が4月9日、タイ・バンコクで開かれた。全体会議は今年で5回目。
関経連の松本正義会長は会議冒頭で「東南アジア諸国連合(ASEAN)と関西の関係を強化したい」と挨拶。タイの経済団体、タイ工業連盟(FTI)のグリアングライ会長は「市場に対応するだけでなく、市場をともに形づくろう」と呼び掛けた。
ABCプラットフォームは2019年、関経連が主導して設立された。

日欧40カ国 ホルムズ海峡通航料拒否など協議

日欧など40カ国以上は4月2日、オンラインでホルムズ海峡の通航再開に向けた外相会合を開いた。主催した英国政府によると、対イラン制裁などを協議した。
この要点は①通航再開の要求と通航料拒否②制裁などの経済的・政治的措置の検討③閉じ込められた船舶・船員の解放に向け国際海事機関(IMO)と連携ーーなどによりイランに圧力をかける。
英国のイベット・クーパー外相が議長を務め、国際経済に深刻な影響を与えているイランの「無謀な攻撃」を非難した。日本からは茂木外相が出席し、事態の早期沈静化の重要性を訴えた。

日仏首脳 中東安定へ, 国際秩序維持へ協調

高市首相は4月1日、フランスのマクロン大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談した。中東情勢を巡り、事実上の封鎖が続くホルムズ海峡の航行の安全確保や、原油などの安定供給の重要性を確認し、事態の早期沈静化に向け、緊密に意思疎通を図ることで一致した。また、米国、中国との向き合い方を議論し、連携の強化を確認した。
首相は会談の冒頭で、「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は密接に関連している。中東情勢は両国共通の喫緊の課題だ」と強調。これを受けマクロン氏は「両国は多国間主義に基づく国際秩序など、共通の価値観を共有している」と応じた。
共同声明では、経済的威圧を強める中国を念頭に、重要鉱物の輸出規制について「深刻な懸念」を表明した。フランスはG7(主要7カ国)の今年の議長国で、マクロン氏の来日は約3年ぶり。

茂木氏 ホルムズ海峡の安全確保「G7で齟齬なし」

茂木敏充外相は3月27日(日本時間28日)、主要7カ国(G7)外傷会合で、米国・イスラエルとイランの交戦について、「何よりも必要なのは事態の早期の沈静化だ」だと訴え、「認識を共有できた」と述べた。ホルムズ海峡の安全確保に関し、「米国を含むG7の間で基本的スタンスに齟齬はなかった」と語った。