米国が主導する新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の第4回目の交渉官会合が5月15日、シンガポールで閉幕した。今回は鉱物や半導体などのサプライチェーン(供給網)の強化についての議論などが行われた。例えばコバルト、ニッケル、リチウムはインドネシアなど東南アジアやオーストラリアなどに偏在する。こうした鉱物を各国が融通し合うことで、経済安全保障を強める。米国で27日に開かれる閣僚級会合で部分合意を目指す。
宇宙ごみ除去技術開発 G7が主導 科学技術相会合が共同声明
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福島原発処理水 韓国視察団の現地派遣で日韓合意 懸念払拭へ
日韓首脳 未来志向で関係深化を 12年ぶりシャトル外交再開
岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は5月7日、ソウルの韓国大統領府で会談した。会談では①未来志向で関係を深める②福島原発の処理水放出をめぐり、韓国から視察団を派遣する③北朝鮮のミサイル対応で抑止力を強化するーなどを協議した。この結果、日韓関係について「改善の動きが軌道に乗った」との認識で一致した。また、核・ミサイル開発を推進する北朝鮮に対抗するため、安全保障協力を深める方針も確認した。尹大統領は「両国の歴史問題が完全に解決されない限り、未来の協力に一歩も踏み出せないという認識から抜け出さなければいけない」と述べ、歴史問題より未来の協力を強調した。
日韓首脳が互いの国を訪問し合う「シャトル外交」は12年ぶりの再開となった。岸田首相は尹大統領を5月19〜21日の主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に招待した。