兼松 北米でラーメン生麺製造販売NTF社へ出資, 事業参画

兼松は12月11日、100%子会社、兼松米国会社を通じ、北米で生麺の製造・販売を手掛けるNippon Trends Food Service Inc.社(所在地:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下、NTF社)へ出資し、北米でラーメン製造・販売事業に参画すると発表した。米国は2021年時点のラーメン店の市場規模は11億ドルで、2026年ごろまで年間約6.3%の規模で市場拡大が見込まれている。
兼松はNTF社とは長年原材料供給で取引関係があり、今後も設備、人材派遣、販路開拓などでサポートしていく。これにより、NTF社は5年後の売上規模5,000万ドル〜1億ドルを目標として掲げている。

コマツとGM ダンプトラック向け水素燃料電池を共同開発

コマツ(本社:東京都港区)とゼネラル・モーターズ(GM、所在地:米国ミシガン州)は12月13日、コマツの大型ダンプトラック930E向け水素燃料電池モジュールを共同開発することで契約締結したと発表した。両社は2020年代中ごろに米国アリゾナ州にあるコマツのアリゾナ試験場でGMのハイドロテック水素燃料電池を搭載したプロトタイプの試験を計画している。このプロトタイプは2メガワット以上のハイドロテック水素燃料電池を搭載する予定。

くら寿司など 廃食用油のSAFへの再資源化で基本合意

くら寿司、日揮ホールディングス、レボインターナショナルおよび合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(サファイア・スカイ・エナジー)の4社は12月12日、くら寿司の国内全店舗の廃食用油のSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)への再資源化を目的とする廃食用油の継続的な供給および利用に関する基本合意書を締結したと発表した。
今回の基本合意による廃食用油の供給量は年間およそ37万8,000リットルを見込む。2024年度下期から2025年度初めの生産開始を目指し、大阪府堺市で建設中の日本初となる国産SAFプラントで年間約32万リットルのSAFの製造を見込んでいる。これによるCO2削減量は年間約870トンとなる。

空飛ぶクルマ 万博での商用運航へ有人でテストフライト

2025年の大阪・関西万博での国内初の商用運航を目指している「空飛ぶクルマ」の有人飛行によるテストフライトが、大阪市此花区の万博会場に近いヘリポートで12月11日、行われた。このテストフライトには、経済産業省と万博で運航を予定する日本航空などが参加。ドイツ製の試験用の機体にパイロットを乗せて実際に操縦する形で行われた。
試験機はプロペラを回し始めてゆっくりと浮かび上がりおよそ30mの高さまで上昇。そして上空をおよそ500四方で旋回した後、再び元の場所まで戻って着陸した。
万博では①全日空ホールディングスと米ジョビー・アビエーション②日本航空とドイツのホロコプター③丸紅と英国バーティカル・エアロスペース④スカイドライブ(自社開発)ーの4事業者グループが空飛ぶクルマを運航する予定。ただ、機体の安全性についての基準などが現在も定まっておらず、目標とする商用運航に向けて多くの課題が残されている。

認知症薬「レカネマブ」薬価承認 患者負担は数万円程度

中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は12月13日、エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を保険適用する薬価(薬の公示価格)を承認した。患者の体重によって投与量が変わるため価格は変わってくるが、体重が50kgの人の場合、年間費用は298万円になるため、実際の患者の負担額は数万円程度に抑えられる見込み。12月20日から保険適用される。
ただ、投与対象は認知症になる前の軽度認知障害者と早期の認知症患者に限られる。このため、認知症患者全体の1割未満といわれる。だから、すべての認知症患者とその家族にとって、両手を挙げて喜べるものではないことを念頭に置かなければならない。

日本製鉄 シンガポールSTEELARISへ低CO2鋼材販売開始

日本製鉄は12月11日、低CO2鋼材「NS Carbolex(R)Neutral(エヌエス カーボレックス ニュートラル)」を適用した厚板を、シンガポール鋼材問屋、STEELARIS社へ販売開始すると発表した。日本製鉄は同STEELARIS社との協業によってASEAN地区でのNS Carbolex Neutralのさらなる認知度向上・浸透を推進していく。

タイトー 香港にFCでゲームセンターを12/15 初出店

タイトー(本社:東京都新宿区)は12月12日、ゲームセンター「タイトーステーション」をフランチャイズ形式で12月15日に香港に初出店すると発表した。出店場所は地下鉄MTRに直結したニナ・モール。営業時間は10時〜22時、年中無休。
同社は中国や韓国にはゲームセンター出店していたが、2012年までに海外のゲームセンター事業から撤退しており、今回の海外出店は11年ぶりで、香港では初めて。

靴下のタビオ 香港1号店を海港城に12/14オープン

「靴下屋」「Tabio」「TabioMEN」など靴下専門店を運営・展開するタビオ(本社:大阪市浪速区)は12月11日、アジアでの単回を拡大する中で香港1号店「Tabio香港海港城(ハーバーシティ)店」を海港城に12月14日オープンすると発表した。店舗面積は17坪。営業時間は10時〜22時。取扱商品はレディース、メンズ、スポーツ。
海港城は香港の中で最大級のショッピングモールで、5セクションで構成されており、400軒以上のショップと80軒を超えるレストランがある。

積水化学 メタバース空間に初めて住宅展示場を開設

積水化学住宅カンパニーは12月11日、デジタルとリアルを融合した集客・販売手法による成長戦略の一環として、初めてメタバース空間内に住宅展示場を開設したと発表した。同展示場は同日公開されたバーチャル旅行プラットフォームアプリ「ANA GranWhale」内のショッピング空間に出店。家づくりを本格的に検討している方に限らず、インテリアに興味のある方など誰でも立ち寄ることが可能という。メタバース展示場には3階建ての二世帯住宅を再現している。延床面積は257.34㎡(77.8坪)、1階102.88㎡、2階95.46㎡、3階59㎡。