インドネシア国営企業がミャンマーなど国外進出の動き

インドネシア国営企業がミャンマーなど国外進出の動き

 インドネシアでいま、国営企業のミャンマーなど国外進出の動きが活発化している。これは2015年末までに予定されている東南アジア諸国連合(ASEAN)の市場統合、ASEAN経済共同体(AEC)結成を視野に入れたもの。ジャカルタ・ポストなどが報じた。

 インドネシア国営企業省によると、国営企業15社がミャンマー進出を目指している。急速な経済成長が続き商機が拡大しているミャンマー市場を足掛かりに他のASEAN各国への進出につなげるのが狙いだ。

 国営セメント会社、セメン・インドネシア、国営商業銀行バンク・ネガラ・インドネシア(BNI)および、その傘下で建設会社のウィジャナ・カルヤなどが現地事務所や支店を開設したり、工場買収を模索するなど具体的な進出の検討に入っているという。

ヤクルト 東ジャワ州モジョケルトの第2工場が稼働

ヤクルト 東ジャワ州モジョケルトの第2工場が稼働

 ヤクルトのインドネシア法人、ヤクルト・インドネシア・プルサダは4月29日、東ジャワ州モジョケルトのンゴロ工業団地に4000万米㌦(約40億円)を投じて建設された第2工場の開所式を執り行った。地元メディアなどが報じた。

 西ジャワ州スカブミに続く今回の工場では、当初1日当たり120万本を生産、徐々に生産量を増やし、最終的には第1工場と同様、日産360万本とする。インドネシアは、日本の飲料メーカーにとってトップ5(他に日本、韓国、中国、メキシコ)に入る市場で、340万人ほどのインドネシア人がヤクルト飲料を飲んでいるという。

南スラウェシ州に中国企業8社がニッケル製錬所

南スラウェシ州に中国企業8社がニッケル製錬所

 インドネシア南スラウェシ州バンタエン県で、中国企業8社がそれぞれニッケルの製錬所を建設する。工業省の製造基盤総局長が地元メディアに明らかにした。投資額は製錬所1つにつき3億㌦で計24億㌦に上る。それぞれ合弁会社を設立。3000㌶の工業団地を造成する。

シャープ イオンプノンペンの太陽光発電設備を受注

シャープ イオンプノンペンの太陽光発電設備を受注

 シャープは4月28日、イオンとイオンモールからカンボジアの「イオンモールプノンペン」向けの太陽光発電システムを受注したと発表した。イオン、イオンモール両社がカンボジア第1号店として首都プノンペン中心部、ダイアモンド・アイランドにオ-プンする、カンボジア最大規模の大型ショッピングセンター、イオンモールプノンペンに納入される。モールは6月30日、グランドオープンの予定で、同日にはフン・セン首相を招いて式典を開かれる予定。

 今回シャープが受注した太陽光発電システムは、モールの中央部にあるオープンカフェゾーンに設置されるシースルー太陽電池モジュール290台(発電容量は計約27.5㌔㍗=kw)およびパワーコンディショナーなどの周辺機器と、モールの東側駐輪場に設置される結晶太陽電池モジュール809台(約198.2kw)およびその周辺機器。両システムの合計出力は約225.7kwで、発電した電力はモール内の照明やエアコンなどに使用される。シースルー太陽電池モジュールは、シャープが海外で受注した初めての案件となる。

ホンダ インドでスクーター「アクティバ125」発売

ホンダ インドでスクーター「アクティバ125」発売

 ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア(HMSI)は4月28日、主力スクーター「アクティバ」に上位車種「アクティバ125」を追加したと発売した。新モデルの排気量は125ccで、1㍑当たりの燃費は59㌔㍍(インド基準)となる。座席部分を従来モデルより広くし、タイヤのサイズも12インチと一回り大きくした。車体カラーは4色、車種はスタンダードとデラックスの2モデルを用意した。西部マハラシュトラ州での価格は5万6066~6万2587ルピー(約9万5000~10万6000円)となる。

サンテックがジャカルタに建設駐在員事務所設置

サンテックがジャカルタに建設駐在員事務所設置

 総合設備工事のサンテック(東京都千代田区)は4月28日、4月1日付でインドネシア・ジャカルタに建設駐在員事務所を設置したと発表した。マレーシア法人のSECMを通じ、インドネシア企業と共同でプロジェクトを受注できる建設駐在員事務所を、南ジャカルタのTIFAビルに設けた。3~4人体制で事業活動を開始し、1年以内に10人程度に増やす計画。

 サンテックは東南アジアでは8カ国に拠点を持ち、工場やビルのほか、政府開発援助(ODA)を含むインフラ関連の電気工事、情報通信工事、エンジニアリングなどを手掛けている。インドネシアに拠点を設けるのは1990年代に撤退して以来、十数年ぶり。

技研が南アフリカにサイレントパイラーを初納入

技研が南アフリカにサイレントパイラーを初納入

 技研製作所(高知市)はこのほど、シンガポールのグループ企業、ギケンセイサクショ アジアプライベートリミテッドが、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を南アフリカ・ケープタウン市の大手建設会社CSV Construction(Pty)Ltd(以下、CSV)に納入したと発表した。納入したのはサイレントパイラー「スーパーオートSA100」2台。

 CSVによるケープタウン市の下水道整備の本工事は、アフリカ南部では初となる圧入工法の適用工事で、技研製作所から技術者を現地に派遣し、圧入施工、管理の技術指導を行う。

ヤンマーがインドで農機具生産・販売で3社合弁

ヤンマーがインドで農機具生産・販売で3社合弁

 ヤンマー(大阪市北区)、コロマンデル・インターナショナル(インド・ハイデラバード市)、三井物産(東京都千代田区)の3社は4月28日、インドにおける田植え機・コンバインなどの生産・販売・サービスについて25日、合弁契約を締結したと発表した。

6月に3社で合弁会社を設立する予定。投資額は4億ルピー(約6億7000万円)で、出資比率はヤンマーとコロマンデルがそれぞれ40%、三井物産が20%。新会社の名称はヤンマー・コロマンデル・アグリソリューションズ。南部に本拠を置く予定。2018年度に70億円の売り上げを目指す。ヤンマーの既存事業を強化し、農機市場の開拓を推し進める。合弁会社による工場設置も検討されているという。