インドネシアの自動車販売がタイ抜き東南ア最大市場に

インドネシアの自動車販売がタイ抜き東南ア最大市場に

  関係業界やアナリストによると、インドネシアが早ければ年内にもタイを追い抜き、東南アジア最大の自動車市場となる見通しだ。インドネシア自動車工業会が4月10日公表した統計によると、3月の同国の自動車販売台数は前年同月比17.8%増加した。販売台数の伸びは2月の8.3%増を2倍以上に加速した。一方、タイ工業連盟(FTI)の最新データによると、同国の2月の自動車販売台数は長引く政情不安を反映し、同45%減となっている。

 調査会社フロスト&サリバンによると、2014年のタイの自動車販売台数は前年比11.7%減の117万台となる見通し。一方、インドネシアは同6.5%増の131万台と予想されている。ロイター通信が報じた。

日本初の「ハラルファンド」誕生 地銀など50億円出資

日本初の「ハラルファンド」誕生 地銀など50億円出資
 イスラムの戒律に沿って投資する「ハラルファンド」が日本で初めて誕生した。ベンチャー投資会社のインスパイア(東京都港区)とマレーシア政府系投資機関が組成し、中小企業基盤整備機構や広島銀行などが総額約50億円を出資。海外輸出を目指す日本の食品企業などに投資し、製品のハラル認証取得をはじめイスラム圏での事業に不可欠なノウハウも提供する。
 マレーシア政府系プルモダラン・ナショナル(PNB)のほか大分銀行、北都銀行、荘内銀行なども4月に出資した。年内に総額60億円に増やす。投資先はイスラム法(シャーリア)に合う製品やサービスを手掛ける企業に絞る。投資先に対して製造過程で豚肉やアルコールが混入しないことを保証するハラル認証の取得のほか、イスラム圏での顧客の開拓も支援する。日本経済新聞が報じた。

京セラ タイ携帯電話販売大手にスマホ新モデル供給

京セラ タイ携帯電話販売大手にスマホ新モデル供給
 京セラは4月10日、タイの携帯電話販売大手サマートアイ・モバイル(SAMART I-MOBILE)に、日本で展開しているスマートフォン(多機能携帯電話)「DIGNO M」をベースとした新モデルの供給を開始すると発表した。京セラの高級スマホシリーズ「IQXシリーズ」のラインアップとして「IQX KEN(アイキューエックス・ケーイーエヌ)」の商品名で今月内から販売開始する予定。販売価格はオープン。カラーはホワイト1色。タイの各通信事業者が展開する通信規格のGSM方式、W-CDMA方式、LTE方式すべてに対応するSIMフリー端末。主な仕様はディスプレーが約5インチのフルHD、重量は134㌘、防水機能などを備えている。
 サマートアイ・モバイルは2013年、タイの携帯電話の販売実績でトップに立っている。

アサヒグループHD マレーシアのエチカ12社の買収発表

アサヒグループHD マレーシアのエチカ12社の買収発表
 アサヒグループホールディングスは4月10日、マレーシアの乳製品大手、エチカデイリーズを6月末までに買収すると正式発表した。株式の買収額は約240億円、負債を含む買収総額は約336億円。親会社のエチカインターナショナルホールディングス(シンガポール)からエチカデイリーズを含む12社の全株式を取得する。

清酒 東南アジアへ輸出本格化 和食人気で需要増

清酒 東南アジアへ輸出本格化 和食人気で需要増
 関西の酒造会社が東南アジアへの清酒などの輸出を本格化している。東南アジア各国の富裕層を中心に和食の人気が高まり、清酒などの需要が伸びていることに対応、和食店や食品スーパーなどに売り込む。試飲会などを通じて清酒に親しんでもらい、現地向けの商品も投入する。日本経済新聞が報じた。
 白鶴酒造(神戸市)は6月にもインドネシアへ清酒の輸出を始める。定番商品の「上撰」(1.8㍑)や「生貯蔵酒」(300㍉㍑)、純米にごり酒「さゆり」(300㍉㍑)など計6~7品目を都市部の和食店を中心に売り込む。現在8人の担当者が海外の市場開拓にあたっている。フィリピンの市場開拓に力を入れるのは大関(兵庫県西宮市)だ。主力の「ワンカップ大関」のラベルを日本人女性や富士山のデザインに変更した「ワンカップブラック」(180㍉㍑)を、マニラの高級飲食店などに販売する。
 月桂冠(京都市)は、輸出や海外営業を担当する貿易部の6人が直接現地の小売店や飲食店を訪れ営業活動する。宝酒造(京都市)も4月からシンガポールの拠点を3人に増員し、東南アジアやオセアニアの営業を強化する。小西酒造(兵庫県伊丹市)は、主力の清酒「白雪」などをインドネシアやマレーシアの都市部の飲食店やスーパーに売り込む。本社の輸出担当をこれまでの3人から5人に増やしている。沢の鶴(神戸市)は、3人の海外担当者がシンガポールやベトナムの小売店や飲食店を直接訪問して営業している。
 酒造各社の東南アジア向け輸出強化および本格化はこれからで、現状ではまだ業容は小さい。白鶴酒造の東南アジア8カ国での売上高は2013年3月期が約1億円で、17年3月期には2億円へ倍増目指す。大関の13年度の東南アジアでの売上高は8800万円だが、16年度には5割増の1億3200万円まで増やす。

三菱マテリアル ラオスにセンサー製造子会社設立

三菱マテリアル ラオスにセンサー製造子会社設立
 三菱マテリアルの電子材料事業カンパニーは4月9日、電子デバイス事業の主力製品であるサーミスタセンサーの増産体制を構築するため、ラオスに製造子会社を設立したと発表した。現地法人はMMC Electronics Lao Co.,Ltd. 所在地は、ビエンチャン市サイタニ郡(VITA PARK 経済特区内)。資本金は400万米㌦(約4億円)。2014年4月7日付設立。15年3月操業開始予定。従業員約600名(予定)。
 同カンパニーは現在、タイとマレーシアに製造拠点を持つが、両国では労務コストが上昇傾向にあることから、他の候補地を検討。今回①労務コストが比較的低廉で、勤勉な国民性②政府の投資奨励策により、インフラコスト・税制面で優位性がある③タイ語と言語上の類似性があり、タイの製造拠点のノウハウの導入が容易-などの理由から、ラオスが適地であると判断した。

シンガポールの商業用地入札で積水連合が最高額提示

シンガポールの商業用地入札で積水連合が最高額提示
 シンガポール都市開発庁(URA)は4月8日、北部ウッドランズの商業施設用地の入札結果を発表した。最高額を提示したのは地場不動産開発大手ファー・イースト・オーガニゼーションと積水ハウスの連合で、提示額は6億3400万S㌦(約516億4000万円)。応札内容を精査して落札業者を決めるという。ビジネス・タイムズが報じた。

三菱電機 インドの中低層建物向けエレベーター発売

三菱電機 インドの中低層建物向けエレベーター発売
 三菱電機は4月8日、インドの中低層住宅やオフィス向けにエレベーターの新機種を14日から発売すると発表した。今回発売するのは海外市場向け主力機種「NEXIEZ(ネクシーズ)」の新機種「NEXIEZ LITE(ネクシーズライト)」。
永久磁石モーターを用いたギアレス巻上機を採用しており、インバーター制御などと比べて、消費電力を20%低減できる。照明はLED(発光ダイオード)を採用することで、白熱電球に比べて消費電力を75%削減した。積載量(定員)は544~1020㌔㌘(8~15名)でかご型3モデルを揃えている。価格は個別見積もりになっており、2015年度(2015年4月~2016年3月)に1000台の販売を目指す。 

韓国サムスン電子 2年半ぶり2四半期連続で減益に

韓国サムスン電子 2年半ぶり2四半期連続で減益に
 韓国サムスン電子は4月8日、2014年1~3月期の連結営業利益が8.4兆ウォン(約8200億円)と前年同期比4%の減益となったもようだと発表した。発表したのは速報値。利益水準は依然として高いが、これにより11年4~9月期以来2年半ぶりに2四半期連続で前年実績を割り込んだ。
 高機能スマートフォン(スマホ)の販売が伸び悩んだ。スマホ販売自体は拡大基調が続いているが、好調なのは中低価格機。このため平均販売単価が下がり利益率が低下したとみられる。

川崎重工業 インドネシアの新二輪車工場が稼働

川崎重工業 インドネシアの新二輪車工場が稼働
 川崎重工業は4月8日、インドネシアの現地法人PT Kawasaki Motor Indonesia(KMI)において、約60億円を投じた二輪車生産工場(第2工場)の開所式を行い、稼働を開始したと発表した。第2工場はジャカルタ市郊外のブカシ県に位置し、敷地面積15万平方㍍で、年間15万台の生産能力を持つ。当面は排気量250ccの「Ninja250SL」、同150ccの「KLX150」の2車種を生産する。第2工場の稼働で同社のインドネシアにおける生産能力は年間25万台となる。
 同社によると、世界第3位の二輪車市場であるインドネシアは、通勤用途に加えレジャー目的での購入が増えてきているという。第2工場で生産する両車種とも現地向けが主力だが、今後輸出も検討していく。