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脳死臓器提供 25年は最多の134件 JOT

日本臓器移植ネットワーク(JOT)によると、2025年の脳死下での臓器提供が11月30日で134件となり、年間で過去最多となったことが分かった。臓器移植についての国民の理解や脳死判定を行う医療機関への国による財政支援が進んだためとみられる。
ただ、海外との比較では低水準にとどまっている。2024年の人口100万人あたりの臓器提供件数は1.13人で、米国の49.70人や韓国の7.75人よりケタ違いに低いことが分かる。

堺市 自動運転バス課題把握へ実証実験

堺市は、市中心部で自動運転バスの実証実験を始めた。実証実験は、市や南海バスなどが自動運転バスの導入に向けて2022年度から検討を進める「堺・モビリティ・イノベーション(SMI)」プロジェクトの一環として実施。事業費は約2億円で、約1億1,200万円を国の補助金や交付金で賄う。
バスは、堺地方合同庁舎前を発着点に、南海本線の堺駅と南海高野線の堺東駅を東西に結ぶ大小路筋(約1.7㌔)を約25分で往復する。バスは中国・BYD社製の電動バスで、定員19人。歩行者や自動車を検知するAIカメラや距離などを測るセンサーを搭載し、全地球測位システム(GPS)の位置情報を基に走行する。
運転手が同乗し、状況に応じて手動で操作する「レベル2」で走り、無料乗車体験も行っている。市は今回の実験結果を踏まえ、2027年度に一部区間で特定の条件で運転手不要の「レベル4」の自動運転を目標に掲げており、2030年度中には全区間で実施したい考えだ。

コメ5㌔4,312円 過去2番目の高水準

農林水産省は11月28日、全国のスーパーで17〜23日に販売されたコメ5kgあたりの平均価格が、前週より52円高い4,312円だったと発表した。2022年3月の調査開始以降の最高値(4,316円、11月3〜9日)まで4円に迫る過去2番目の高水準だった。
内訳は、政府備蓄米を含む「ブレンド米」が130円高い3,778円、新米を含む銘柄米は4円高い4,546円だった。銘柄米の販売比率は前週より1ポイント上昇し70%となった。

政治資金24年分 パーティ収入46.7%減

総務省は11月28日、2024年分の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を発表した。政治資金パーティによる収入総額は前年比46.7%減の46億2,400万円となった。自民党派閥の政治資金問題を受け、パーティの開催の自粛が大きく影響した。
この結果、2024年のパーティー収入は政治資金規正法の規制対象となった1993年以降でみると、同年に次いで2番目に少なかった。ピークの2004年(143億円)と比べると、3分の1以下の水準となった。

道知事 泊原発3号機の再稼働を容認

北海道の鈴木直道知事は11月28日の道議会本会議で、北海道電力が2027年早期の再稼働を目指す泊(とまり)原子力発電所3号機(所在地:北海道泊村)について、容認する意向を表明した。立地・4町村(泊村、神恵内村、共和町、岩内町)の再稼働に対する同意が出揃い、12月12日までの道議会会期中に最終判断するとみられる。

ダイキン サウジ・ジェッダ近郊で新工場

ダイキン工業は11月27日、サウジアラビアのジェッダ近郊で空調機器の新工場の建設を開始したと発表した。26日に現地で起工式を執り行った。新工場では同国および中東地域向けに大型業務用空調機器「チラー」の生産を強化する。今後、中東各国における都市開発やデータセンターの建設が急増するのに伴い、高度化する顧客の冷却ニーズに応えていく。

ブラザー ベトナムに産業機器の拠点新設

ブラザー工業(本社:名古屋市)は11月27日、ベトナム・ハノイ市に11月1日に産業機器事業のサービスサポート拠点を担う事務所を新設したと発表した。これは、同社が産業機器事業で同国に初めて設けるマーケティングおよび代理店のサービスサポート拠点。今後、同国における工作機械の販売拡大および顧客へのサービス向上を目指す。

大阪観光局 中国人50〜70%キャンセル

大阪観光局が会員ホテル20社に聞き取り調査をした結果、年内に予約が入っている中国人客数の50〜70%分がキャンセルになっていたことが分かった。中国政府が日本への渡航自粛を呼び掛けたためとみられる。
アジア太平洋研究所のの推計によると、、関西では今年1〜8月の訪日客に占める中国人比率は35.5%と全国平均(23.1%)を12.4ポイント上回っている。大阪市・難波周辺など中国人客の比重が大きいホテルへの影響が目立つ。

羽生九段 未到の1,600勝達成 40年間で

将棋の羽生善治九段(55)は11月26日、将棋会館(所在地:東京都渋谷区)で行われた朝日杯将棋オープン戦2次予選で千田翔太八段(31)に116手で勝ち、前人未到、自身の持つ公式戦通算の最多勝記録を節目の1,600勝(731敗)とした。通産勝率は6割8分6厘。
羽生九段は1985年に史上3人目の中学生棋士となり、1,600勝は棋士人生40年間で積み上げた記録。1989年に竜王で初タイトルを獲得。1996年に当時の全7タイトルを独占する「七冠」、2017年に「永世七冠」を史上初めて成し遂げた。