トランプ米大統領は4月17日、自身のSNSに「今すぐにでも利下げすべきだ。パウエルは一刻も早く解任されるべきだ」と投稿し、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を批判した。
パウエル氏は16日、米イリノイ州での講演でトランプ氏の関税政策を巡り、「一時的なインフレ率の上昇を引き起こす可能性が非常に高い。長期化する恐れもある」と述べ、利下げを急がず、関税政策が景気や物価に与える影響を慎重に見極める考えを示している。
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WTO 25年世界貿易量3.2㌽下落 米の高関税政策影響
世界貿易機関(WTO)は4月16日、2025年のモノの貿易量が前年比0.2%減となり、2年ぶりに減少するとする最新の世界貿易見通しを発表した。3.0%増になるとしていた2024年10月の前回予測から3.2ポイント大幅な下方修正となる。米国のトランプ大統領による高関税政策の影響で、世界各地で貿易が停滞すると見込んだ。
地域別では、北米では輸出が12.6%減、輸入は9.6%減といずれも大幅に落ち込むと予測した。米国と中国の貿易が減少する影響で、中国から北米以外の地域への輸出は4〜9%増加し、競争が激化すると指摘している。
今回の見通しは4月14日時点で実施されている措置に基づいて試算し、米国が一時停止している「相互関税」の上乗せ分の影響は含まれていない。