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今年度GDP実質伸び率1.2%⇢0.7%へ下方修正

内閣府は8月7日開かれた経済財政諮問会議で今年度のGDP(国内総生産)の最新の見通しを発表し、実質の伸び率を、2024年12月時点に見込んだ1.2%から0.7%へ下方修正した。米国トランプ政権の関税措置の影響で輸出や設備投資が抑えられるためだとしている。
一方、来年度の実質の成長率は賃上げの定着によって個人消費の緩やかな上昇が続くなどとして0.9%になると見込んでいる。

日本も「相互関税の負担軽減措置の対象」赤沢氏

赤沢亮正経済財政・再生相は8月7日、米相互関税の負担軽減措置を巡り、米政府が相互関税の大統領令を修正し、日本を対象に加えることを約束したと明らかにした。米国が徴収しすぎた分の関税を下げるための大統領令も出すとの見通しを示した。
米政府は7日に発効した新たな相互関税で、欧州連合(EU)に対して税負担の軽減措置を盛り込んだ。ところが、日本政府がこれまで7月の「日米合意により、日本も軽減措置の対象になる」と説明しいたにもかかわらず、7日時点では対象から外れていた。このため、日本から米国に輸出する物品には今も負担軽減措置は取られておらず、7月に日米で合意したよりも多くの関税が徴収されている。

セーレン 買収ユニチカ岡崎事業所に100億円投資

セーレン(本社:福井市)は8月4日、買収するユニチカ(本社:大阪市)の繊維事業の主力生産拠点、岡崎事業所(所在地:愛知県)に、今後10年間で100億円規模の投資を行う方針を明らかにした。買収については、8月下旬にも最終契約を完了し、2026年1月1日時点で譲渡完了を予定する。
セーレンは、鐘紡(現クラシエ)の福井県内における合繊(ポリエステル)事業の買収時にも同規模の投資を行い、KBセーレンとして再建させている。

エア・ウォーター インドで液化ガス新プラント

エア・ウォーターは8月6日、グループのエア・ウォーターインディアがインド・タミルナドゥ州チェンナイでこれまで建設を進めていた液化ガス新プラントが完成し、同日から稼働を開始したと発表した。窒素や酸素、アルゴンを空気から分離してつくる。
製鉄や自動車関連など製造業に欠かせないガスの供給能力を高める。新プラントの製造能力は6,900N㎥/h(230トン日)2027年度に現在の約1.5倍の売上収益の300億円を目指す。

6月実質賃金1.3%減 6カ月連続マイナス 物価高で

厚生労働省の6月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所対象)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比で1.3%減少した。夏の賞与があったものの、賃金の伸びが物価高に追いつかず、6カ月連続のマイナスとなった。
賞与などの「特別給与」は22万1,391円と3.0%プラスだった。だが、前年6月の7.8%と比較すると伸びは半減した。

日本の総人口1億2,433万人, 日本人1年で90万人減

総務省のまとめによると、2025年1月1日現在の住民基本台帳に基づく外国人を含む日本の総人口は1億2,433万690人だった。前年同時期と比べて55万4,485人(0.44%)減少した。
外国人を除いた日本人の人口は1億2,065万3,227人で前年度時期と比べて90万8,574人(0.75%)減少した。調査を開始した昭和43年以降、1年間の減少数が90万人を超えるのは初めてで、減少数・減少率ともに最大となった。
2024年1年間に生まれた日本人は68万7,689人にとどまり、昭和54年の調査開始以降、最も少なくなった。亡くなった人は159万9,850人と最も多くなった。この結果、人口の自然減は91万2,161人で過去最大となった。

プラスチック環境汚染防止へ初の国際条約目指す

世界各地でプラスチックによる環境汚染が深刻化する中、汚染の防止に向けた初めての国際条約の取りまとめを目指す会議が8月5日、スイス・ジュネーブで再開した。今回の会議は14日まで開かれる予定で、会期中、170カ国・地域の代表者の参加が見込まれている。
冒頭、UNEP(国際環境計画)のアンダーセン事務局長は「今こそ、各国が合意すべき時だ。世界はプラスチック汚染の危機に対処することを望み、必要としている」と呼び掛けた。
昨年12月に韓国で開かれた会議で、国際条約案の取りまとめを目指していたが、EU(欧州連合)などがプラスチックの生産量の規制を設ける必要性を主張したが、サウジアラビアなど産油国が反発し、合意が見送られている。
UNEPの報告書によると、プラスチックごみによる汚染に伴う損害は、全世界で年間およそ3,000億ドルから6,000億ドル、日本円にしておよそ44兆円から88兆円にも上るとみられている。

セ・リーグでも27年シーズンから指名打者制導入

プロ野球、セ・リーグは8月4日開いた理事会で、2027年のシーズンから指名打者制を導入することを決めた。
セ・リーグの6球団は①主要なアマチュアの連盟が指名打者制を採用している②指名打者制を採用するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)などの国際大会への関心が高まっているーーなど総合的に判断、全会一致で指名打者制導入を決めた。

群馬県伊勢崎市で41.8度 観測史上最高気温を更新

日本列島では連日、各地で40度近い猛暑に見舞われているが、群馬県伊勢崎市で8月5日、国内最高気温を更新する41.8度を観測した。
気象庁ではこの猛暑について、現在、「日本列島は太平洋高気圧とチベット高気圧の2つの高気圧に覆われているほか、山越えの暖かい風が吹きおろす”フェーン現象”の影響が加わり、内陸部を中心に地表付近の気温がさらに高くなった」としている。

広島80回目原爆の日「核廃絶を市民社会の総意に」

被爆から80回目の「原爆の日」を迎えた広島市・平和記念公園で8月6日、「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が開かれ、数多くの被爆者や遺族らが参列した。
広島市の松井一実市長は平和宣言で「核兵器廃絶への思いを市民社会の総意にしていかなければならない」と訴えた。また、「被爆者の体験に基づく貴重な平和への思いを伝えていくことがますます重要になっている」と強調した。