インドネシア独立69周年祝う 1000人が出席し式典

インドネシア独立69周年祝う 1000人が出席し式典

 インドネシア政府は8月17日、独立69周年を祝う式典を中央ジャカルタの大統領宮殿で開催した。ユドヨノ大統領とブディオノ副大統領、閣僚をはじめ、ジャカルタ特別州のジョコ・ウィドド知事(次期大統領)も出席。退役軍人、国会議員、各国大使ら約1000人の出席者とともに、69回目の独立記念日を祝った。日本からは鹿取克章・駐インドネシア日本大使らが出席した。

  式典は午前10時から始まった。独立記念日の17日にちなみ17発の祝砲が撃たれた後、1分間黙とうし、独立戦争で亡くなった犠牲者を弔った。その後、シダルト・ダヌスブロ国民協議会(MPR)議長が69年前にスカルノ・ハッタ初代正副大統領が独立宣言した文章を読み上げ、全員起立して耳を傾けた。

両陣営の和解困難 ジョコ側提案をプラボウォ側拒否

両陣営の和解困難 ジョコ側提案をプラボウォ側拒否

 インドネシアの次期大統領の座を争ったジョコ陣営とプラボウォ陣営の和解は当面困難なようだ。ジョコ陣営のエファ・クスマ・ヌンダリ議員(闘争民主党所属)は8月14日、プラボウォ陣営に和解を提案したものの、拒否されたことを明らかにした。地元紙が報じた。

 エファ議員は「和解はグリンドラ党のためでなく、プラボウォ陣営を支持してくれた全政党、そしてインドネシア国民のためだ」と強調した。しかし、プラボウォ氏の弟でグリンドラ党の顧問会副会長のハシム氏は「(憲法裁の判決後も)ジョコ陣営との和解はあり得ない」と一蹴した。

福島産コメ シンガポールに輸出再開 JA全農

福島産コメ シンガポールに輸出再開 JA全農

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は8月18日、東京電力福島第1原発事故後に止まっていた福島産米の輸出を再開すると発表した。輸出先はシンガポールで、22日から現地の日系スーパーで販売する予定。原発事故後に収穫された福島産米の輸出は初めて。輸出するのは福島県須賀川市で生産されたコシヒカリ300㌔。

中国の主要都市の9割で住宅価格が下落

中国の主要都市の9割で住宅価格が下落

 北京・時事によると、中国の不動産市場の不振が広がっている。住宅販売が大幅に落ち込んでいるほか、値下がりが全国各地に波及。地方政府がバブル対策の手綱を緩め、購入制限の緩和や撤回に乗り出す事態になっている。持ち直しつつあった景気が再び悪化しかねない状態だ。

 国家統計局が8月18日発表した7月の主要都市住宅価格指数は、調査対象の70都市のうち64都市が前月比で低下。値下がりした都市の数は5月が35都市、6月が55都市と増え続けている。こうした状況を反映し、1~7月の全国住宅販売総額は前年同期比10.5%減と2ケタの落ち込みとなった。

 

まずマカッサル~パレパレ区間 スラウェシ縦断鉄道着工

まずマカッサル~パレパレ区間 スラウェシ縦断鉄道着工

 スラウェシ島を縦断するトランス・スラウェシ鉄道の着工式典が8月12日、マカッサルで執り行われた。南のマカッサルから北ビトゥンまでを結ぶ予定で、島内の物流改善が期待されている。地元メディアが報じた。

 まずはマカッサル(南スラウェシ州)~パレパレ(同)区間=145㌔=を3~4年の工期で完成させる。整備後は単線で運行を始め、最終的に複線化を目指す。事業費は9兆6500億ルピア(約840億円)。マカッサル港は東西インドネシアのハブ港で、パレパレ港はスラウェシ島とカリマンタン島の物流拠点。鉄道は最大時速200㌔で、積み込むのは貨物が中心。1日に約4700人と1万2000㌧の貨物を運ぶことができる。

 最終的にはマカッサルからマムジョ(西スラウェシ州、パル(中部スラウェシ州))、マナド(北スラウェシ州)、ビトゥン(同)までを結び、総事業費は100兆ルピアを見込んでいる。

 

インドネシアで船沈没 外国人ら15人行方不明

インドネシアで船沈没 外国人ら15人行方不明

 インドネシア東部で8月16日、外国人を乗せた小型船が沈没し、外国人10人とインドネシア人5人の計15人が行方不明になった。在インドネシア日本大使館によると、この船に日本人が乗っていたとの情報はない。

 インドネシア救難当局によると、船は人気観光地バリ島からコモド島に向かっていたが16日夜、途中のスンバワ島付近で沈没した。岩礁にぶつかった可能性が高いという。船には外国人20人を含む25人が乗船。外国人10人は救出されたが、17日時点で残る外国人と乗組員らインドネシア人5人が行方不明になっている。時事通信が報じた。

パキスタンで首相退陣求め数万人のデモ隊が座り込み

パキスタンで首相退陣求め数万人のデモ隊が座り込み

 パキスタンのシャリフ首相が勝利した2013年5月の総選挙で、不正があったなどとして首相の退陣を求める数万人のデモ隊が、8月16日未明から首都イスラマバードで無期限の座り込みを始めた。政権はデモ隊の背後に軍部の影を感じ取り、発足1年余りで最大の政治危機への対応に苦慮している。

 デモ隊を主導する野党第2党「正義運動(PTI)」のイムラン・カーン党首は約300㌔離れた東部ラホールから約40時間かけて16日未明、首都に到着した。豪雨の中で丸1日以上待った支持者を前に「シャリフ首相の選択肢は一つしかない。辞任と再選挙だ。それまで座り込む」と宣言した。

 高まるデモ勢力の圧力にシャリフ首相は「議会こそが1億8000万人(の国民)を代表する。決める場所は路上ではない」と述べ、辞任要求を拒否。治安当局は多数の貨物用コンテナで道路を封鎖し、デモの圧力が政治中枢施設のある地域に及ぶのを阻止する構えだ。

 

フィリピンで戦没者慰霊祭 在留邦人・日系2世240人参列

フィリピンで戦没者慰霊祭 在留邦人・日系2世240人参列

 第2次世界大戦の激戦地だったフィリピンで8月15日、日本大使館主催の慰霊祭が開かれた。ルソン島ラグナ州にある「カリラヤ日本人戦没者慰霊園」に在留邦人や日系2世約240人が参列。日本人やフィリピン人ら約150万人の犠牲者に祈りを捧げ、平和が続くことを祈った。

 大戦では日米などがマニラがあるルソン島を含む各地で激しく交戦。日本人50万人、フィリピン人100万人が死亡した。日本経済新聞が報じた。

 

南シナ海問題協議促す ARF5日後の議長声明

南シナ海問題協議促す ARF5日後の議長声明

 ミャンマー政府は8月15日、同国で10日開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議の議長声明を発表した。領有権争いが続く南シナ海問題で、事態を悪化させる行動を避けるよう、すべての関係国に要求。中国とASEANが紛争回避を目的とした「行動規範」の策定で一致したことを受け、実質的な協議を促した。

 北朝鮮を巡っては、日本人拉致被害者の再調査を念頭に「事案の具体的な進展に期待する」と表明した。