インド「モディノミクス」で内需回復期待へ株価急上昇
10年ぶりの政権交代が実現したインドで、内需回復への期待含みで内需企業や国営企業の株価が急上昇、モディ新政権による経済改革「モディノミクス」への期待感で、消費者心理が確実に上向いていることを印象付けている。
マルチ・スズキの株価は5月初めから上昇、約3割上げている。同社の5月の国内新車販売台数は前年同月比16%増となった。2ケタ増は9カ月ぶりのことだった。また、非効率経営で業績が低迷している国営企業も株価が急騰。5月上旬以降、インドステイト銀行は3割上昇、石炭大手コール・インディアも3割高、インド火力発電公社(NTPC)も4割の急騰ぶりだ。
①インフラ整備の活性化②製造業誘致による雇用増③国営企業の改革・効率化④防衛、保険など外資規制の緩和⑤税制簡素化・労働法規見直し-など、市場関係者の間ではモディノミクスで予想される政策の早期打ち出しと実施・断行に一段と期待が高まっている