山口県美祢市の秋吉台国定公園で2月18日、春の訪れを告げる風物詩、”山焼き”が行われた。日本を代表するカルスト台地で知られる、広さ約1,138haの広大な草原が炎に包まれ、訪れた観光客が迫力ある光景に見入っていた。山焼きは午前9時半、開始の号砲を合図に地元住民や市の職員ら約1,000人がガスバーナーで点火。冬の枯れ草が生い茂った草原に、帯状の炎がバチバチと音を立てながらみるみる広がっていくと、あちこちで歓声が沸き上がった。
この山焼きは、白い石灰岩が点在する景観を維持し、生態系を保護するため毎年実施されている。焼けて黒くなった大地は、5月ごろ新緑に覆われる。
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飛鳥時代の遺跡群の世界遺産登録目指し知事らが現地視察
奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが2月9日、地元自体の首長らと現地を視察し、課題などを確認した。一行は①藤原宮跡や飛鳥宮跡が見渡せる明日香村の甘樫丘②飛鳥時代の石舞台古墳や藤原宮跡ーなどを見て回った。
奈良県では明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めている。
今回視察した構成文化財の中に、まだ全体が史跡に指定されていないものがあり、世界遺産登録に向けた課題も確認した。県や地元自治体では来年度、令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針。
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紫式部「源氏物語」の世界描いた日本画 嵯峨嵐山文華館
紫式部が主人公・光源氏を軸に平安貴族社会で繰り広げる恋の遍歴ストーリー、古典の名作「源氏物語」の場面を描いた日本画を紹介する展示会が、京都市右京区の嵯峨嵐山文華館で開かれている。これは、源氏物語をテーマに描かれ屏風や掛け軸などを紹介する展示会で、会場には鎌倉時代から昭和に描かれた33点の作品が紹介されている。展示会は4月7日まで。
このうち江戸時代初期に狩野山楽が描いた「源氏物語押絵帖屏風」は、光源氏の半生が12の場面で描かれている。また、江戸時代後期に活躍した狩野玉円永信の掛け軸「源氏五十四帖図」は、人物を敢えて描かず、象徴となる風景やものだけで場面を表現していて、扇子の上に置かれた夕顔の花や複数の牛車などが物語を連想させる。