医師向け臨床支援サービスなどを行うメドピア(本部:東京都中央区)は9月28日、日医工(本社:富山市)との共同事業、クリニックと患者をつなぐかかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic」の提供を開始したと発表した。
また、「kakari for Clinic」のマーケティング活動およびカスタマーサポート業務等を展開する合弁会社「ニチメッド」(本社:東京都中央区)を9月10日付で設立したことを明らかにした。出資比率は日医工66%、メドピア34%。
今後、メドピア、日医工、ニチメッドが一体となり、kakari for Clinicの拡販、周知化、並びに機能強化することで「かかりつけクリニック」としての役割をこれまで以上に発揮できるよう支援していく。
新型コロナ関連の解雇・雇い止め6万人超え 増加が加速
厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスの感染拡大に関連した解雇や雇い止めの人数(一部見込み含む)が、9月23日時点で6万439人に達した。8月31日時点で5万人を超えてから、3週間余りで1万人増えたわけで、増加のスピードが加速している。
6万439人のうち、2万5,000人超が非正規労働者。9月11日時点までの業種別集計では、製造業が9,000人超で最も多く、宿泊業や小売業、飲食業がそれぞれ7,000人を上回った。なお、これらの数値は2月から全国の労働局やハローワークを通じて集計したもので、実際の人数はもっと多いとみられる。
新婚世帯の家賃補助 来年度から拡大へ要件緩和 内閣府
日本の内閣府は来年度から、少子化対策の一環として行われている新婚夫婦の家賃を補助する事業について、年齢や年収の要件を緩和して対象を拡大するとともに、補助額の上限もこれまでの倍にあたる60万円に引き上げる方向で調整を進めている。
ともに34歳以下で、世帯の年収が480万円未満などの条件を満たす夫婦を対象に、結婚に伴う新居への引っ越しの費用や家賃などについて、30万円を上限に補助する。さらに来年度から要件となる年齢を39歳以下に世帯の年収を540万円未満に緩和して対象を拡大する。内閣府は、必要な経費を来年度予算案の概算要求に盛り込む。
待機児童解消へ4年で新たに12万人分の保育施設整備
希望しても認可保育所に入れない待機児童の解消に向け、政府が2021年度から24年度の4年間で約12万人分の保育の受け皿を新たに整備する方向で調整していることが分かった。
政府は17年に策定した「子育て安心プラン」で2018年度から2020年度までの3年間で待機児童を解消するとしていた。だが、この目標達成は難しく、厚生労働省のまとめによると、首都圏の都市部を中心に2020年4月1日時点の待機児童は1万2,439人に上る。
このため、2020年度見込みの324万7,000人に加え、新たに21年度からの4年間で約12万人の受け皿を増やし、24年度末までに約337万人に増やす計画だ。
「住居確保給付金」支給4カ月でリーマンS時の2倍超の8.5万件
厚生労働省のまとめによると、コロナ禍で仕事を失った人などに家賃を支給する「住居確保給付金」の全国の支給決定件数が、4~7月の4カ月間で8万5,779件に上っていることが分かった。これは昨年度1年分の21倍で、仕事や住まいを失う人が相次いだリーマン・ショック後の平成22年度1年分と比べても、すでに2倍以上に上っている。
給付金の支給期間は原則3カ月だが、収入が回復せず支給期間を延長する人が相次いでいる。このほか、支援団体などからは支給要件が厳しいとして制度の見直しを求める声が上がっている。住居給付金は、仕事を失うなどして家賃が払えなくなった人に、自治体が一定額を上限に家賃を支給する制度。
日本 20年1~8月休廃業・解散企業23.9%増の3.5万件 最悪ペース
東京商工リサーチのまとめによると、2020年1~8月に全国で休廃業・解散した企業は3万5,816件(前年同期比23.9%増、速報値)だった。このペースが続くと年間5万3,000件を突破し、2000年に調査を開始して以降、最多だった2018年(4万6,724件)を大幅に上回る可能性が出てきた。
東京商工リサーチが8月28~9月8日に実施したアンケート調査では、コロナ禍が長引いた場合、廃業を検討する可能性が「ある」と回答した中小企業は8.8%。全企業では7.5%だった。廃業を検討する可能性がある中小企業のうち、44.4%が「1年以内」としており、年間では過去最多を更新する可能性がある。
日本 20年1~8月休廃業・解散企業23.9%増の3.5万件 最悪ペース
東京商工リサーチのまとめによると、2020年1~8月に全国で休廃業・解散した企業は3万5,816件(前年同期比23.9%増、速報値)だった。このペースが続くと年間5万3,000件を突破し、2000年に調査を開始して以降、最多だった2018年(4万6,724件)を大幅に上回る可能性が出てきた。
東京商工リサーチが8月28~9月8日に実施したアンケート調査では、コロナ禍が長引いた場合、廃業を検討する可能性が「ある」と回答した中小企業は8.8%。全企業では7.5%だった。廃業を検討する可能性がある中小企業のうち、44.4%が「1年以内」としており、年間では過去最多を更新する可能性がある。
厚労省 定期的な介護施設への一斉検査の実施を正式に要請
厚生労働省はこのほど、新型コロナウイルスの流行を踏まえた「検査体制の拡充に向けた指針」を都道府県に通知、医療機関や介護施設の関係者への定期的な一斉検査の実施を正式に要請した。クラスターが発生しているなど地域の状況を勘案して必要な場合に、すべての入院患者、入所者、職員を対象として行うよう呼びかけている。
働き手の52%占め農林業を支える”生涯現役”高齢者
総務省の調査によると、2019年の65歳以上の就業者数は892万人となり、過去最高を更新したが、15歳以上の就業者総数(働き手)に占める割合で、農業・林業ではこれらの高齢者が52%を占め、全産業の中で最も高いことが分かった。
高齢就業者の割合は、総務省の労働力調査ベースで現在の分類となった2007年以降、農業・林業は40~50%台で推移し、全産業の中で最多を維持し続けている。52%という数値がいかに高いか?2019年は2位の不動産・物品賃貸業で26%であり、農業・林業の半分にすぎないことでよく分かる。高齢就業者の実数では卸売業・小売業が126万人で最多だが、農業・林業も108万で2位だ。
人口減少と高齢化が加速する日本で、農林業は他産業以上に”生涯現役”の高齢者が支えている構図は変わらない。
日本の65歳以上 総人口の28.7%に 4人に1人が就業
総務省がまとめた9月15日時点の人口推計によると、65歳以上の高齢者人口は前年比30万人増の3,617万人だった。総人口に占める割合は同0.3ポイント上昇し28.7%に達し、ともに過去最多を更新した。
また、2019年の65歳以上の就業者数は前年より30万人増の892万人で過去最高だった。その結果、就業率は24.9%となり、4人に1人が就業している。この傾向は年を追って高まっており、直近6年で4.8ポイント上昇している。
「団塊の世代」(1947~1949年生まれ)を含む70歳以上の人口は78万人増の2,791万人。後期高齢者医療制度の対象となる75歳以上の人口は24万人増の1,871万人となった。
日本の総人口は前年に比べて29万人減の1億2,586万人となる一方、高齢者人口は増え続けている。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、第2次ベビーブーム世代(1971~1974年生まれ)が65歳以上になる2040年には、総人口に占める割合が35.3%に高まる見込みだ