大阪メトロ 万博で小中高生専用車, 平日午前に最大18本運行

大阪メトロは9月10日、2025年大阪・関西万博に無料招待する小中高生らを輸送する車両の運行案を発表した。中央線の森ノ宮、長田から、2025年1月に延伸開業する夢洲まで、開幕から夏休み前にかけて平日午前9時半から11時半の約2時間運行する。
1日あたり最大8本走らせる「専用列車」は6両編成のうち、最大4両を小中高生らに充て、残りの車両を一般客に開放する。また、1日あたり最大10本走らせる「優先列車」は混雑状況に応じて一般客も乗せる。

大阪IR工事 万博会期中の一部延期, 騒音対策などで配慮

首相官邸で9月10日、岸田首相、関係閣僚のほか大阪府の吉村知事等が出席して2025年大阪・関西万博の準備状況を話し合う会議が開かれ、万博会場に隣接して建設が予定されているIR(統合型リゾート施設)建設工事について、万博の開催期間中の騒音などへの懸念から一部の工事を延期するなどの対応をとることが報告された。
IR工事の具体的な対応策は①杭の工事をおよそ2カ月間延期することで、重機の稼働台数や工事に伴う騒音のピークを万博の閉幕後にずらす②騒音の少ない工法を採用したり、防音シートを設置する③会場における渋滞の発生を防ぐため、工事車両の台数の削減を進めるーなどとしている。

大阪IR 事業者が「解除権」放棄へ 9月中にも準備工事着手

大阪市・夢洲でカジノを含む統合型リゾート(IR)の運営を目指す「大阪IR株式会社」が違約金なしで事業から撤退できる権利「解除権」を放棄する方針であることが9月7日、分かった。これにより、日本初のIRが2030年秋にも開業することがほぼ確実となった。大阪IRは今後、大阪市から土地の引き渡しを受け、9月末にも準備工事に着手する見通し。

25年万博会場最寄りの大阪メトロ「夢洲駅」25年1/19開業

大阪市の横山市長は9月5日、大阪・関西万博の会場の最寄り駅として新たに設置される大阪メトロの「夢洲駅」が2025年1月19日に開業すると発表した。同駅は4年前から建設が進められてきたが、工事や検査が順調に進み、大阪市などによると予定より2週間ほど早い開業となる。
大阪メトロによると、夢洲駅は万博の開催期間中は1日最大で13万人規模の利用が見込まれている。

大阪うめきた2期「グラングリーン大阪」9/6先行開業

JR大阪駅北側の再開発地区、うめきた2期「グラングリーン大阪」が9月6日午前、先行開業した。開発テーマに「みどりとイノベーションの融合拠点」を掲げ、4.5haの広大な緑地公園を中心に商業施設やホテル、オフィスやタワーマンションの整備も進み、「大阪最後の一等地」に職住一体の街づくりが進められている。今回、北街区と複合ビルと公園エリアの一部が開業した。2025年春には南街区の複合ビルも開業し、2027年に全面開業を予定、その時点で年間5,000万人の来場者が見込まれている。
グラングリーン大阪は、2013年に開業したうめきた1期地区「グランフロント大阪」に続く、旧梅田貨物駅跡地「うめきた地区」再開発プロジェクトの第二弾。このプロジェクトには三菱地所、積水ハウス、阪急電鉄、オリックス不動産など9事業者が参画している。グラングリーン大阪の総事業費は約6,000億円で、1期も合わせると1兆数千億円に上る。

関西空港 開港30年 職員ら感謝 国際線の受け入れ能力拡大へ

関西の空の玄関口、関西国際空港(所在地:大阪府泉佐野市)が9月4日、開港から30年を迎えた。この日、航空会社の職員らが駐機場で感謝の気持ちを伝える「Thanks to all of you …」の横断幕を掲げ、離陸する旅客機を見送った。
2025年の大阪・関西万博の海外からの来場客はじめ拡大するインバウンド需要に対応、ターミナルビルの大規模改修が進む。そして2026年夏に国際線出発エリアの面積が6割拡大するなど、国際線の受け入れ能力を年4,000万人に高める予定。

イタリア 万博で紀元2世紀「ファルネーゼのアトラス」展示

イタリアは8月29日、東京都内で2025年大阪・関西万博の展示内容について発表し、西暦150年ごろにつくられた、世界的な文化遺産として知られる「ファイルネーゼのアトラス」をパビリオン内で展示することを明らかにした。ファルネーゼのアトラスは、ギリシャ神話の神「アトラス」が体を丸めて天球儀を肩に担ぐ力強い男性の大理石の彫刻像(高さ2m、重さ2トン)。同像が日本で展示されるのは初めてという。

12企業・団体の「未来の都市」パビリオンの展示内容発表

2025年大阪・関西万博で国内12の企業と団体が取り組む「未来の都市」をテーマにしたパビリオンの展示内容が発表された。このパビリオンは気候変動など地球規模の課題を解決しながら、誰もが幸せな暮らしを実現できる未来の都市がテーマ。会場でも最大規模の4,800㎡の延床面積に、実施主体の博覧会協会と12の協賛企業などがプレゼンテーション展示を行う。
日立製作所とKDDIは、持続可能な社会に向けた取り組みを行わなかった場合の2035年に生きる10歳の少年から”SOS”を受け取ったという設定の映像を上映するシアターを設ける。そこで来場者がスマートフォンなどを使って、今できる取り組みを選択していくことで、未来がより良い方向に変わることを体験してもらうコンテンツを展示するという。商船三井は船の帆で受けた風で船底のタービンを回し、そのエネルギーで水を分解して水素を生産し、運搬もする未来型の船の模型を展示する。