香港 国家安全条例を制定へ 国安法を補完 社会統制一段と

香港政府の李家超(ジョン・リー)行政長官は1月30日、スパイ行為などを幅広く取り締まる「国家安全条例」の制定に向けた作業に着手すると表明した。立法会(議会)にも草案を提出する立法手続きを始める。これは2020年に施行された香港国家安全維持法(国安法)を補完するもので、香港の社会統制が一段と強まり、メディアや外国人への統制が一段と強まるとみられる。

神戸ルミナリエ10日間で230万人来場 有料エリアに15万人

阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」の組織委員会は1月29日、19〜28日の開催10日間の来場者数が229万8,000人だったと発表した。新型コロナウイルス禍による中断を経て、今回は4年ぶりの開催だった。
これまでの経験、密集・混雑を避けるため会場を旧居留地、東遊園地、そしてメリケンパークの3カ所に分散して実施された。メリケンパークには有料エリアが設けられた。来場者数は2019年の約347万人と比べ3割以上減少した。目玉作品、光の回廊「ガレリア」の通り抜けができる有料エリアには15万人が来場した。

東大, 早大 培養骨格筋組織の収縮運動で二足歩行ロボ

東大と早大の研究グループは1月27日、生体材料と人工物を組み合わせた新たな二足歩行ロボット開発に成功したと発表した。グループは生体材料と人工物を組み合わせたバイオハイブリッドロボット技術を用い、培養骨格筋組織の筋収縮運動によって実現させた、”柔軟な足”を屈曲して動く二足歩行ロボットを世界で初めて製作した。これにより、ヒトの二足歩行で観察される細やかな旋回運動を再現することに成功した。

林官房長官 大阪万博の開催延期を否定 能登復興は優先

林芳正官房長官は1月29日、2025年大阪・関西万博の開催について「遅らせる必要があるとは認識していない」と開催延期を否定した。高市早苗経済安全保障相が岸田文雄首相に「能登半島地震の復興を優先すべきだ」と延期を進言したことを受けたもの。
林氏は「能登復興に万全を期すのは当然のことだ」と指摘したうえで、「現時点では万博関連の資材調達などで、能登の復興に具体的な支障が生じるという情報には接していない」と語った。

照ノ富士 4場所ぶり優勝 琴ノ若 大関昇進確実視

大相撲初場所は1月28日、東京・両国国技館で千秋楽を迎え、本割で13勝2敗で並んだ横綱照ノ富士と関脇琴ノ若の優勝決定となった。3場所連続球場明けの照ノ富士が琴ノ若を寄り切りで下し4場所ぶり9度目の優勝を果たした。琴ノ若は初優勝を逃したが、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達、昇進が確実視されている。

月面探査機「SLIM」の運用再開 太陽電池稼働 観測調査も

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月29日、無人月面探査機「SLIM」の運用を再開したことを明らかにした。28日夜にSLIMとの通信を確立し、特殊なカメラを使った月面での調査、鉱物観測も再開できたとしている。
SLIMは20日に月面着陸した際、頭側を下にして着陸したため、予定していた太陽光パネルに太陽光を受けられず、太陽電池による発電ができず、バッテリー駆動による限られた時間の調査、活動にとどめ、その後、太陽電池の始動待ちで運用を停止していた。今回期待通り、太陽の向きが変わって発電を始めたもの。

古都・奈良の若草山で「山焼き」冬の夜空焦がす

古都・奈良の冬の伝統行事、若草山の「山焼き」が1月27日行われ、燃え盛る炎が冬の夜空を彩った。これに先立ち、春日大社で神の火の御神火をともした松明(たいまつ)が野上神社に届けられ、神職が山焼きの無事を祈願した。
この後、山の麓で大勢の観光客らが見守る中、午後6時すぎからおよそ600発の花火が打ち上げられ、ほら貝とラッパの音を合図におよそ300人の消防団員が一斉に山の枯れ草に火を放っていく。乾燥した枯れ草に放たれた火は瞬く間に燃え広がり、冬の夜空を焦がしていった。

全豪車いすテニス 小田凱人 圧巻の史上最年少V達成

テニスの全豪オープン車いすの部は1月27日、メルボルンでシングルス決勝戦が行われた。男子は第2シードの17歳、小田凱人(東海理化)が第1シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に6−2、6−4で堂々、圧巻のストレート勝ちし大会初優勝した。小田は昨年の全仏オープン、ウィンブルドン選手権に続き、四大大会3勝目。
女子は第2シードの上地結衣(三井住友銀行)が第1シードの難敵、ディーデ・デフロート(オランダ)に5−7、4−6で敗れ、準優勝に終わった。

地震被災の石川などから2校選出 センバツ出場32校決定

第96回選抜高校野球大会の選考委員会が1月26日開かれ、今年の出場32校が決定した。21世紀枠で別海(北海道)、田辺(和歌山県)の2校が選出された。北海道、青森、愛知、石川、和歌山から2校が選ばれ、神奈川、埼玉などからは選ばれなかった。昨年のセンバツの覇者、山梨学院が連覇を目指すほか、近畿から近江(滋賀)、京都外大西、京都国際(いずれも京都)、大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(兵庫)、耐久、田辺(いずれも和歌山)が出場する。
能登半島地震で被災し、輪島市から山梨県に避難している日本航空石川の出場が決まった。ただ、これは特別の計らいではなく、同地区で真っ先に出場が決まった星稜が昨秋の神宮大会で優勝したことで、地区の選出枠が増えたため。いずれにしても被災のハンディを弾き返し、溌剌としたプレーを期待したい。
3月8日に組み合わせ抽選、同18日に開幕する。