中国の団体旅行解禁で広東省から第一陣が関西空港に到着

中国政府が日本への団体旅行をおよそ3年半ぶりに解禁したことを受け8月18日夜、その第一陣が中国広東省広州から関西空港に到着した。到着した中国人旅行者は「大阪、京都、神戸を回り、牛肉や寿司などおいしい日本食を楽しみたい」などと話していた。
この団体旅行を企画した旅行会社によると、中国では9月末から大型連休を控えていて、日本への団体旅行の問い合わせが急増しているという。9月以降、中国からの団体旅行客の本格的な回復が見込まれる。

7月近畿マンション価格4.1%高の5,188万円 バブル期以来の高水準

不動産経済研究所(本社:東京都新宿区)のまとめによると、7月の近畿2府4県の新築マンションの1戸当たり価格は前年同月比4.1%高の5,188万円の高水準だった。これは7月としてはバブル経済期の影響があった1991年の6,793万円に次ぐ水準。1㎡あたりの単価も同4.8%高の80.7万円で、1991年に次ぐ高値だった。
近畿圏の新築マンションの7月の発売戸数は39.1%減の837戸だった。契約率は66.7%にとどまり、好・不調の分かれ目とされる70%を下回った。

子育て世帯 22年に初の1,000万世帯割れ 前年から82万世帯減少

厚生労働省の2022年の国民生活基礎調査によると、18歳未満の子どもがいる、いわゆる子育て世帯が991万7,000世帯にとどまり、前年から82万世帯減少した。この結果、1986年の調査開始以来、初めて1,000万世帯を割り込んだ。
全世帯のうち子どものいる世帯の割合も18.3%と初めて2割を切った。逆に65歳以上の高齢者がいる世帯数は増加の一途をたどっている。

7月消費者物価指数3.1%上昇 3%超え11カ月続く

総務省が発表した7月の全国の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除いた指数が105.4となり、前年同月より3.1%上昇した。上昇幅は前月から0.2ポイント下がり2カ月ぶりに縮小したものの、これで3%以上の物価上昇率が11カ月続いている。
生鮮食品を除く食料は9.2%上昇し、48年ぶりの上げ幅となっている。主なものをみると、鶏卵が36.2%、炭酸飲料16.4%、ハンバーガー14.0%など。このほか、トイレットペーパーが14.8%、通信料が10.2%、宿泊料が15.1%それぞれ上がっている。

協会けんぽ 40万人がマイナンバーに保険情報ひも付かず

全国健康保険協会(協会けんぽ)は8月16日、加入者の1%にあたる約40万人について、マイナンバーと公的医療保険情報のひも付けができていないことを明らかにした。これは、加入者が協会けんぽにマイナンバーを通知していないことが主な理由。
このため、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」で医療機関を受診できないという。協会けんぽでは、事業主を通じてマイナンバーを提出するよう呼び掛けても応じないケースがあるという。協会けんぽは国内最大の健康保険事業者で、中小企業の社員や家族らが加入している。

7月訪日外客232万人 19年同月比8割弱に回復 韓国が62万人

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、7月の訪日外客数はピークだった2019年7月の77.6%の232万600万人となり、200万人を突破した6月(207万3,300人)から約12%増と大幅に増加した。
主要国の動向をみると、最多の韓国が2019年7月と比べ11.6%増の62万6,800人、台湾が同8.0%減の42万2,300人、香港が同0.2%減の21万6,400人、米国が同26.7%増の19万8,800人と続いている。なお、団体ツアー客の解禁により9月以降、訪日客の増加が見込まれる中国は同70.2%減の31万3,300人にとどま

7月は2カ月ぶり貿易赤字 赤字幅は前年比94.5%縮小

財務省が8月17日発表した7月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は787億円の赤字だった。6月に貿易収支は23カ月ぶりに黒字となったが、7月は再び赤字に転落した。赤字幅は前年同月に比べて94.5%縮小した。資源価格の高騰が落ち着いて、輸入額が減少した。
輸出額は前年同月比0.3%減の8兆7,249億円、輸入額は同13,5%減の8兆8,036億円だった。

古都の夜空焦がす「大」文字 京都で「五山送り火」

京都市街地を囲む山々で8月16日、お盆に迎えた先祖の霊を送り出し、無病息災を祈る伝統行事「五山送り火」が行われた。
まず予定通り午後8時に、東山の如意ヶ嶽で一画がおよそ最長160mの「大」の文字が浮かび上がった。続いて5分おきに「妙法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居形」に点火され、古都の夜空を焦がした。見物客らは市内各所で最寄りの送り火を見守った。警察によると、今年は昨年より4,900人多い、およそ2万5,600人が訪れた。

徳島阿波踊り 4年ぶり盛況 台風に振り回され”想い半ば”に

新型コロナウイルスに伴う制約がない4年ぶりの通常開催となった徳島市の阿波踊りが8月15日、閉幕した。話題となった1人20万円のプレミアム桟敷席などの新しい試みなども含め、地元は大いに盛り上がった。
ただ、前夜祭を含む5日間のうち、最後の2日間は台風7号に振り回され”想い半ば”に終わった。荒天の14日夕は強行開催、雨の上がった15日夕は中止となった。これらの挙行、判断について、徳島市と開催委員会との間で判断が分かれ、対応がチグハグで課題を残した。